38歳“理想の彼氏”の正体が衝撃的すぎた…29歳女性が直面した悪夢

 ときめくような出会いを提供してくれる「マッチングアプリ」だが、人生をぶち壊してしまう最悪の出会いに遭遇してしまうこともある。今回は、独身であると偽って3人の女性と交際していた既婚男性とマッチングした女性の衝撃エピソードをお届けする。

◆高身長・高収入の竹野内豊似のイケメンとマッチング

 半年ほど同棲をしていた彼氏と別れて、傷心状態だった会社事務の寺田佳代子さん(仮名・29歳)は、何気ない気持ちで始めたマッチングアプリでイケメン男性とマッチ。プロフィールもかなりハイスペックだと分かると、喜びを隠せなかったという。

「年齢もまだ20代だし、見た目に自信がないわけではなかったので大量の『いいね!』をもらいましたが、彼のステータスは飛び抜けていました。

大手IT企業に勤務する38歳の男性で、年収は800万円前後。トップ画面の顔写真も竹野内豊さんのようなワイルドさと色気があるルックスをしており、身長も180cm。こんなハイスペックな男性がアプリをしているとは……とびっくりしましたね」

◆名刺を渡された安心感とスマートさにゾッコン

 このチャンスを逃せないと思った佳代子さんは、早速彼とデートをすることに。麻布十番にある、熟成肉がウリのダイニングバーで待ち合わせをしていると、顔写真通りのイケメンサラリーマンが来店した。石塚順平(仮名・38歳)と名乗る男性は、乾杯の前に名刺を渡してきたという。

「もらった名刺はアプリに書いてあった経歴通りの大手企業。食事中も業務内容や職場の話をしてくれたので、職業を偽ったりしていないことに安心しました。

 なにより『ワインはどんな味が好き?』とか『お水、頼む?』といった気遣いがとにかくスマートで、初回のデートですっかり虜になってしまいました」

◆平日にしか会えないことに違和感を覚えるも……

 こうして何度か食事を重ねるごとに、石塚さんとの距離を縮めていった佳代子さん。お酒を飲むことや映画鑑賞が趣味という共通点も相まって、会う頻度も増えていった。ついには流れのままにラブホテルで朝を迎えることも……。

 体の相性も良く、ますます石塚さんの魅力に惹きこまれていったそうだ。しかし、このときから「少し気になるところはあった」と佳代子さんは語る。

「土日休みのはずなのに、デートする日は平日ばかり。『先輩とゴルフに誘われていて』とか『就活生向けのイベントでスピーチを頼まれているから』といった理由を戸惑うことなく流暢に話すので、何の疑いもなく信じていましたね。確かに顔も日焼けもしているし、とか思って……」

しかし、この違和感がのちに信じられない事実と結びつくことは、そのときの佳代子さんは気づいていなかった。

◆交際を開始するも自宅には入れてくれず

 迎えたその年のクリスマスイブ。佳代子さんは石塚さんに交際を申し込まれ、もちろんそれを承諾。晴れてカップルになった二人はマッチングアプリをその場で削除した。幸せな日々が続くと思っていた。

 ところが、六本木や麻布十番周辺で食事をすることが多く、お泊りデートは広尾に住む佳代子さんのマンションのみ。石塚さんは板橋在住で「わざわざウチまで来るの、遠いでしょ?」と言ってごまかしていたという。また正月も「実家に帰省する」と言って会ってくれず。

「私の家のほうが近いし、意外とエリート男性ほど忙しくて部屋が汚いと聞いたことがあったので、自宅に呼ぶのが恥ずかしいのかなぐらいの気持ちでした。でも、付き合って3か月が過ぎても彼の家に誘われることがなかったので、何か違う理由があるのかなとは思い始めていました」

◆親友に紹介したときに衝撃的事実が発覚

 ここまでの話を聞いていると、浮気や別の交際相手がいると疑ってもおかしくないように思える。だが、石塚さんはデートをしない日でもこまめに連絡をくれたり、同僚と飲む写真やゴルフ中の動画を送ってくれたりしていたそうで、疑いの気持ちが強くなることはなかったそうだ。

 そんな矢先、佳代子さんは大学時代からの親友・智恵さん(仮名・29歳)と久しぶりに再会。まったりとお茶をしているときに衝撃的な事実を知ることになる。「最近、年上の彼氏ができて」と言って、智恵さんにデート写真を見せたとき、彼女は目を丸くして驚いたそうだ。

「智恵が『これ見て!』と言って見せてきたのはFacebookのとある個人アカウントでした。そこには、石塚順平という名前で、家族旅行に出かける写真や息子の少年野球に連れ添う写真がズラリと並んでいて……。

 石塚さんはまさかの既婚者で子供までいたんです! まさかそれを親友から知るとは思いもよらず、絶句してしまいました」

◆「俺、既婚者だけど浮気しまくりなんだ」と親友に自慢していた

 石塚さんのFacebookは「友達のみ閲覧可」に設定されており、佳代子さんのアカウントからは投稿写真を見ることはできなかったが、智恵さんは石塚さんと5年前に仕事を通じて出会ったことがあったそうで、そのときに友達申請を承認していたのだ。

 智恵さんは、その後石塚さんと飲み会で席をともにしたときに『俺、既婚者だけど浮気しまくりなんだ』と自慢していたことを思い出し、佳代子さんに「今すぐ別れたほうがいい!」と説得。

 ようやくこれまでの辻褄合わせをする佳代子さん。土日や正月に会えないのは家族が暮らす家があるからで、ゴルフ焼けだと思っていた色黒の顔は息子の少年野球に付き添いで参加したときの日焼けだったのだ。

 怒りに震える佳代子さんはすぐさま石塚さんに連絡を取り、その日の夜に会うことになった。

◆既婚者かどうか問い詰めると“3股”だと発覚

 佳代子さんは何も知らずにカフェにやってきた石塚さんにFacebookの投稿画面をスクリーンショットした写真を見せつけた。

 目を泳がせながら慌てふためく石塚さんは「家族関係でストレスが溜まっていて……」と自白。苛立ちとショックで泣き崩れる佳代子さんは「最低! 時間を返して!」などと叫んでいると、石塚さんからさらなる衝撃発言が飛び出した。

「彼は動揺しながら『Facebook、どうやって見つけたの?』と聞き始めて、あげくの果てに『佳代子の他にも遊んでいる子がいて、その誰かでしょ?』と自爆発言をしたんです」

 親友の智恵さんから聞いたことを伝えずにいると、石塚さんはポロポロと隠していたことを話し出したという。なんとアプリを使って多いときは「3股をしていた」ことまで白状したのだ。

 いずれもターゲットは20代の都心に住む女性で、デート後はその女性たちの家に泊まる生活をしていたらしい。佳代子さんは、最低すぎるアプリの使い方をしていた石塚さんに涙も枯れて呆れ果ててしまい、何も言わずに帰ったという。

◆奥さんに密告しようとするもFacebookを削除

 その後、智恵さんのFacebook経由で石塚さんの嫁に「夫が不倫している」ことを密告しようとした佳代子さんだが、すでに石塚さんのFacebookを削除されていた。これ以上、クソ男に関わりたくないと思い、それ以来一切連絡も取っていないという。

 この“最悪すぎる出会い”がトラウマになり、現在は積極的にマッチングアプリの利用や婚活を行なっていないという佳代子さん。「今はちょっと休みたいかな……」とうなだれる彼女に、幸せが訪れることを祈るばかりだ。

ライター/木田トウセイ

【木田トウセイ】

テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

2024/11/25 15:52

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