「天才子役」“絶頂からどん底”激動人生(2)小学生で年収7000万円を超えていた
67年から「ケンちゃんシリーズ」(TBS系)で主役を演じ国民的人気となったのが宮脇康之(63)=現・宮脇健=だった。
「『チャコちゃんシリーズ』の出演から単体のケンちゃんシリーズに代わってスタッフにやたらチヤホヤされた子役でした。莫大な金が入ってくるから、親も舞い上がっておかしくなりますよ」(城下氏)
小学生で年収7000万円を超えていた宮脇。月の小遣いは20万円、気に入らない番組スタッフをクビにできるほどの権力者だったが、77年、シリーズが終了すると仕事は激減。我が世の春は長く続かなかった。
さらには、私生活でも父親は息子が稼いだ金を使い込んだあげく、個人事務所設立の際、共同経営者に資金を持ち逃げされて巨額の借金。兄は自殺未遂、両親は離婚と、ドラマとは真逆の暗転人生が待っていた。
路線を変更しようとジャニーズ事務所に移籍。バンドを結成したが鳴かず飛ばず。80年、三原じゅん子(60)とのロマンスが報道されている。
イメチェンを図ったが軌道に乗れず、その後は「あの人は今」企画に顔を出しつつ、ディスコの黒服、ガス検針など職を転々‥‥。
最近、ジャニー喜多川氏の性加害に遭っていたことを告白。「新事務所には誠意ある対応をしてもらった」と公表している。
奈落の底まで落ちたのは、萬屋錦之介主演のドラマ「子連れ狼」で人気を博した大五郎役の西川和孝(57)だろう。
「この人、『子連れ狼』しかないんですよ。売れたから、そのネームバリューで新潟・白根市の市議になるんですけど。まあ、知らない人より知ってる人に投票しちゃいますよね。地道にやればよかったんだけど、そこで女性問題や金銭トラブルを起こして、あげくの果てに強盗殺人で逮捕され無期懲役。どうにもならないですよね」(城下氏)
子役から地方議員という大五郎パターンは令和にも見て取れる。道頓堀プロレスのリングアナ・マグナム北斗氏が懸念する。
「後藤真希の弟・後藤祐樹ね。未成年の時に、キャバクラのVIPルームでの飲酒をフライデーされて事務所をクビに。そのあと銅線盗んで逮捕でしょ。それから市議になって。しがみついてでも真面目でいてほしいね。人生長いから」
ちなみに若山富三郎版「子連れ狼」の初代・大五郎を演じた富川晶宏は04年、タイからの拳銃密輸で逮捕されている。
(つづく)