「貴史くんにカップを掲げてもらうため…」宇佐美の想いも背負い戦った中谷進之介「力不足で申し訳ない」
ガンバ大阪は23日、天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会の決勝戦でヴィッセル神戸と対戦し、0-1で敗れた。
今季加入のディフェンスリーダー、中谷進之介は「2日前に(宇佐美)貴史くんのケガがあり、そうなるとチームを引っ張るのは僕の役目だと思っていました。試合に出られない選手がいる中、そういった選手たちのためにという気持ちはみんな持っていたので、それは現れましたけど結果が出なかった」と振り返った。
決勝戦のスタメン発表とほぼ同時刻にリリースされたエース宇佐美貴史の負傷離脱。宇佐美は21日の練習の際に負傷し、右ハムストリング肉離れと診断された。宇佐美の想いも背負い、90分間戦った中谷は「今日僕は貴史くんにカップを掲げてもらうため、彼が昨季苦しんできた分も報われるような時間を作りたいと思ってやってきましたけど、力不足で申し訳ない気持ち」とコメントした。
一進一退の攻防が続く中、64分にこぼれ球を宮代大聖に押し込まれて失点。シュート本数は互いに6本、神戸の枠内シュート数は1本で、その1本が決勝点となった。「完全にあのシーンだけだった」と中谷。「スタッツも見ましたけど、そこまでシュートは打たれていない。ただ、それを沈めたのが神戸で、僕らは前半いい流れの中で仕留めきれなかった」と悔やんだ。