芽が出たジャガイモ、捨てた方がいい? 農水省の情報に「そうだったのか」

しばらくジャガイモを使わないでいると、芽が出てしまうことがありますよね。

中には放置しすぎて、「芽が長く伸びてしまった…」という人もいるかもしれません。芽が出たジャガイモはどうすればいいのでしょうか。

ジャガイモの芽は必ず取り除く!

農林水産省は、芽が出たジャガイモについて、このように注意を呼びかけています。

ジャガイモの芽(芽とその芽の根元)や、皮(特に光が当たって緑色になった部分)には、天然毒素であるソラニンやチャコニンが多く含まれているので、これらの部分を十分取り除くことが大切です。

また、家庭菜園などで作られた未熟なジャガイモも、ソラニンやチャコニンを多く含んでいることがあるので、注意が必要です。

農林水産省 ーより引用

また、ジャガイモはゆでても、ソラニンやチャコニンは分解しないので、量は減らないとのこと。

そのため、芽が出たジャガイモを料理に使う際は、ジャガイモの芽を根元を含めて、完全に取り除くことが重要だといいます。

<取り除き方>

1) ジャガイモの芽を根元を含めて完全に取り除く(多少皮より内側の部分も含めて多めに除く)

2) ジャガイモの皮をむく。特に、緑色になっているジャガイモは、皮を深くむく(皮より内側の部分も含めて緑色になっている部分は全て除く)

農林水産省 ーより引用

ほかにも、ジャガイモを食べて苦みを感じたら、食べないようにしましょう。

ジャガイモの写真

※写真はイメージ

適切な方法でジャガイモを保管しよう

ジャガイモを放置しすぎると、芽が長く伸びてしまうことがあります。この場合、ジャガイモにどのような影響があるのでしょうか。

北海道紋別郡のジャガイモ農家『えづらファーム』によると、「イモの養分を使って伸びているため、イモがシワシワになっており、食味は落ちると思います」とのこと。

せっかくのおいしいジャガイモが台無しになってしまうので、芽が伸びてしまう前に食べるようにしましょう。

ちなみに、『えづらファーム』にジャガイモの保管方法について聞いたところ、以下のアドバイスがありました。

ジャガイモは高温多湿、光を嫌いますので、風通しのいい涼しい場所に置き、日が当たらないようにしてください。

具体的にはダンボールに入れて、涼しい廊下に置いたり、新聞紙で包んでからビニール袋に入れ、口を結んで冷蔵庫の野菜室に入れたりするといいです。

状態によっては丸ごと捨てる必要はないものの、ジャガイモの芽には天然の毒素が含まれているため、必ず芽は取り除いてから食べてください。

また、ジャガイモの芽が出てしまう前に早めに料理に使うのも、ジャガイモをおいしく安全に食べるポイントですね。

[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

出典 ジャガイモによる食中毒を予防するために農林水産省(記事協力)えづらファーム(取材協力)

2024/11/22 15:08

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