ガストが初挑戦するフレンチのコースを食べてみた / ウマさとコスパと非日常感がある絶妙な仕上がり
2024年11月21日から、ガストがフレンチのコースを提供しはじめた。ガスト的には初めての試みらしい。
前菜からデザートまでの4品で、価格は1990円。白金台に自身の店舗「Restaurant L’allium(レストラン ラリューム)」を構える進藤佳明シェフ監修によるものだそう。
これは、かなり気になる案件だ……! ファミレスでコース料理だからな。しかもフレンチ。さっそく食べに行ってみることに。
・ガスト
最近のガストはタッチパネルでオーダーするスタイル。しかし今回のコラボフレンチにも、他のメニュー同様にタブレットの内容を一部抜粋した冊子形式のものが置かれていた。
なるほど、コースその物のほか、個別にもメニュー番号が振られている。それぞれ単品でもオーダー可能のようだ。
そして小学生以下限定のお子様向けも、990円で提供。
それではさっそくタブレットでオーダーしていこう。探すまでもなく、トップページでお勧めされていた。さすが今日からの新メニュー。
オプション選択はライスかパンかと、ライスの場合の量だ。
フレンチということでか、グラスワインがお勧めとして出てきた。少し迷ったが、まだランチの時間帯。このあとも仕事なのでアルコールはやめておこう。セットにスープではない飲み物は含まれていないので、今回はドリンクバーをオーダーしようと思う。
合計で2230円。
・前菜とスープ
オーダーから待つことしばし。当然のようにいつもの猫型配膳マシンがやってくるのを待っていたら、人間が持ってきて少し驚いた。仕様なのか不明だが、差別化している可能性はある。
まずは前菜から。左手前が帆立のバターソテー。右側がサーモンマリネのグジェール。そして後ろのがアンディーブの柚子ビネグレット和えだ。
なんだかビジュアルの時点で強そう。帆立は見ての通り肉厚で、甘くてうまいぞ! サーモンマリネがシュー皮に入ったやつは、塩気が効いていて帆立と互いに引き立て合う気がする。
そしてアンディーブ(英名はチコリー)は柚子フレーバーと軽めの酸味がとてもさわやかだ! これはなかなか良いのではないか?
カリフラワーのスープは、
パンチェッタとクルトンが別添え。食べる時に自分で入れることでカリカリ感を維持できる。ポテっとした厚みを感じる喉ごしでウマい。
・メイン
そしてこちらが待望のメイン。ビーフ100%ハンバーグだ!
おや、この紫のはなんだ?
卵の赤ワインマリネ……!! なるほど、卵を赤ワインでやると、こんな紫になるのか。初めて食べるタイプの卵料理だ。面白いなぁ。
主役のハンバーグはこんな感じ。ガストで出るハンバーグの美味さと安定感については、今さら特に言うこともあるまい。最も身近で、最もコスト対クオリティ比が優れたハンバーグのうちの1つだと思う。
この肉厚ジューシーなハンバーグをソースや卵に絡めて食べる。満足度は非常に高いぞ! この卵はビジュアルの面白さだけでなく、味も特徴的かつ食べたことのないタイプ。美味さに加えて、興味深さもあった。
・デザート
デザートはブランマンジェプラリネ。とてもモッチリした、甘くナッツが香るババロアみたいなそういうやつ。ウマいので単品でもお勧めだ。
ということで、ガスト初の試みとなるフレンチのコース。実際に食べてみたところ、約2000円というコスパを考えると、とてもよくできているのではないかと思う。
それぞれ単品でオーダー可能なのも武器となりそうだ。コースではなくなるが、その自由さはファミレスの強みだろう。
美味いのはもちろんのこと、紫の卵のような滅多に見ない一品がさりげなく入っているのも、非日常感があっていい。定期的に内容を変えて続けてくれたら、さらに新しい世界が開けるのではないかと感じた。
参考リンク:ガスト
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.