キャピタランド・インベストメント、SCキャピタル・パートナーズへの戦略的投資を通じて、ファンドマネジメントの成長を加速

キャピタランド・ジャパン 株式会社

左より、SCキャピタル・パートナーズ・グループの会長兼創設者スチャッド・チアラヌサティ氏、CLIのグループCEOリー・チー・クン氏

- キャピタランド・インベストメントの預り資産を110億シンガポールドル増加させ、上場および私募ファンド運用基盤を拡大

- キャピタランド・インベストメントの重点市場である日本でのプレゼンスを高めるとともに、J-REIT市場に参入

【シンガポール】 世界有数のリアルアセット(不動産・インフラ等)投資・運用会社であるキャピタランド・インベストメント・リミテッド(以下、「CLI」)は、SCキャピタル・パートナーズ・グループ(以下、「SCCP」)の株式40%を2億8000万シンガポールドル[1] (2億1400万米ドル)で取得し、今後5年間で残りの株式を段階的に取得する旨の契約に合意しました(規制当局の承認を条件とします)。これにより2030年までにCLIがSCCPを完全買収するためのタイムラインが明示されたことになります。本パートナーシップの一環として、CLIはSCCPのファンド戦略拡大のために最低5億2400万シンガポールドル[1](4億米ドル)を投じ、プラットフォームの更なる進展をサポートします。SCCPはシンガポールに本社を置くアジア太平洋地域をリードする不動産投資・運用会社であり、同地域内の8か所[2]の拠点で事業を展開し、預り資産残高(FUM)は110億シンガポールドル[3]に上ります。

CLIによるSCCPの40%の株式取得が完了すると、CLIの預り資産残高は110億シンガポールドル増加して1,130億シンガポールドル[3,4]となり、アジア太平洋地域最大の不動産投資・運用会社としての地位をさらに強固なものにします。両社の保有する上場及び私募ファンドの運用プラットフォームが組み合わさることで、CLIのネットワークと運用能力は、ホスピタリティー関連資産、住宅不動産、再生可能エネルギーを含み、主要なアジア太平洋市場およびセクター全体に拡大することになります。

CLIの重点市場である日本におけるプレゼンス強化

SCCPの預り資産残高110億シンガポールドルのうち76%は日本での投資・運用額です。今回の買収により、CLIの重点市場である日本におけるプレゼンスは大幅に高まり、地理的分散もさらに進捗します。CLIの日本における預り資産残高は、29億シンガポールドル[5]から約110億シンガポールドルへと約3倍以上に増加する見込みです。CLIの預り資産残高に日本が占める割合も、現在の3%から、CLIとSCCPの合計預り資産残高1,130億シンガポールドルの約10%に増加する見込みです。

CLIのアジア太平洋地域最大級の時価総額を誇る上場REIT運用会社としての地位を確固たるものに

CLIは、SCCPのジャパン・ホテル・リート投資法人(以下、「JHR」)の運用会社が加わることで、時価総額[6]ではアジア太平洋地域最大級の上場不動産投資信託(REIT)運用会社としての地位を確固たるものにします。CLIの上場ファンドの預り資産残高は630億シンガポールドルから690億シンガポールドル[4,7]に増加するとともに、CLIが運用するREITおよびビジネス・トラストの時価総額は300億シンガポールドル超から350億シンガポールドル[8]に増加する見込みです。またこの取引は、アジア太平洋地域最大のREIT市場である日本のREIT市場[10]にCLIとして初めて参入することを意味します。JHRの時価総額は30億シンガポールドル[10]で、日本で上場されているホスピタリティー関連資産のREITとしては2番目の規模であり、国内上場REIT全体では13番目の規模です。

CLIの私募ファンド運用プラットフォームの強化

CLIは私募ファンドの運用能力を強化し、投資家により幅広いファンド商品を提供します。SCCPの主力商品であるオポチュニスティック型私募ファンドシリーズ「Real Estate Capital Asia Partners (RECAP)」は、CLIのファンド運用拡大戦略を補完するものです。SCCPの他のファンドには、コアプラス型や戦略特化型などがあります。SCCPの60社を超える世界の機関投資家の多くはCLIにとって新規顧客であり、今回の統合により、両社のグローバル顧客基盤は約120社に拡大します。

CLIのグループCEOであるリー・チー・クン氏は、「今回の買収は、当社の能力を拡大し、重点市場全体で人材基盤を強化するという戦略的推進力の一端であり、また、グローバルなリアルアセット運用会社としてCLIの成長を加速させ、当社のステークホルダーの皆様にさらなる価値を創出することを目的としています。CLIとSCCPは、アジア太平洋地域におけるポートフォリオと展開する地域が相互補完的な関係にあります。SCCPの能力が加わることで、CLIの同地域における足場はさらに強固なものとなるでしょう」と述べました。さらに、

「両社が持つディールソーシング、投資、アセット・マネジメントのネットワークと能力を組み合わせることで、さまざまなテーマ戦略にわたって、投資家により幅広いアクセスと、より差別化された独自のディール獲得能力を提供することが可能となりました。人的交流も盛んになり、ファンド商品の幅も広がり、多様化するでしょう。起業家精神と企業価値向上への強い意志を共有し、それぞれの競争力を生かすことで、この戦略的提携が当社のステークホルダーにさらなる価値をもたらすものと確信しています」とリー氏は付け加えました。

SCキャピタル・パートナーズ・グループの会長兼創設者であるスチャッド・チアラヌサティ氏は次のように述べています。「私たちは、アジア太平洋地域の不動産投資運用市場における成長機会を最大限に活用するために、CLIと力を合わせることを楽しみにしています。CLIとの戦略的提携により、SCキャピタル・パートナーズは新たなリソースを活用できるようになり、資本投下を加速し、ますます重要性を増している規模の拡大を実現することができます。CLIとともに、今後も引き続き好業績を達成していくことを楽しみにしており、投資家の皆様のために価値を創造していく所存です」

取引の詳細

CLIは、現金による40%の株式の初期投資を行い、規制当局の承認を条件として、2025年第1四半期に取引を完了する予定です。なお、CLIによるSCCPの残り60%の株式取得が完了するまで、SCCPは独立経営を維持します。CLIは戦略的資本を投じることとなる投資戦略について、取締役会レベルで参加します。

キャピタランド・インベストメント・リミテッドについて(www.capitalandinvest.com)

シンガポールに本社を置きシンガポール証券取引所に上場しているキャピタランド・インベストメント・リミテッド(CLI)は、アジアに広範囲な拠点を置く世界的な不動産投資運用会社です。2024年9月30日現在、CLIは6つのREIT(上場不動産投資信託およびビジネストラスト)、テーマ別および戦術的戦略に投資する一連のプライベート実物資産運用ビークルを通じて、AUMベースで約1,340億シンガポールドル、FUMベースで約1,020億シンガポールドルの資産を運用しています。運用不動産のアセットクラスはリテール、オフィス、ロッヂング(ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)、産業用不動産、物流施設、ビジネスパーク、ウェルネス、セルフストレージ、データセンター、プライベートクレジット、スペシャルオポチュニティーと多岐にわたっています。

CLIは、グローバル市場において行うファンド・マネジメント、宿泊施設及び商業用不動産の運営管理、を通じて効率的な資本管理を維持することを目指しています。キャピタランド・グループにおける投資運用部門として、CLIはグループの開発事業部門であるキャピタランド・デベロップメントと連携し、その投資機会のパイプラインの活用も行っています。

また、キャピタランド・グループはサステナビリティをその活動の中核に据えており、CLIはその一員として2050年までにスコープ1と2の炭素排出量のネット・ゼロをコミットメント目標としています。責任ある不動産企業として、長期的な視点に立った経済的価値をステークホルダーに提供するとともに、事業を展開するコミュニティの環境的・社会的福祉に貢献します。

SCキャピタル・パートナーズ・グループについて (www.sccpasia.com)

SCキャピタル・パートナーズは、シンガポールを拠点とするアジア太平洋地域に特化した不動産投資運用会社です。

SCキャピタル・パートナーズはアジア太平洋地域で20年の実績を持ち、60を超える世界中の機関投資家からの多様な資金プールを保有しています。オポチュニスティック型ファンドシリーズのリアル・エステート・キャピタル・アジア・パートナーズ(「RECAP」)やコア・プラス・ファンド(「SCORE+」)およびオーダーメードの投資ソリューションを通じて、リスクとリターンのスペクトラム全体にわたって投資活動を展開しています。さらに、SCキャピタル・パートナーズ・グループは、ジャパン・ホテル・リート・投資法人(「JHR」)に対する資産運用会社であるとともに、日本のホテルにおける資産運用のスペシャリストでもあるジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ社(「JHRA」) の主要株主です。

アジア太平洋地域で8拠点[2]を構えるSCキャピタル・パートナーズは、シンガポール金融管理庁よりキャピタル・マーケット・サービス(CMS)ライセンスを取得しており、認定投資家および機関投資家向けの認可ファンド運用会社として、ファンド運用の規制対象事業を行っています。

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重要事項

本発表および本発表に含まれる情報は、そのような提供または勧誘が許可されていない法域における投資商品に関する提供または投資家に対する勧誘を目的とするものではなく、また、そのように意図されているものでもありません。また、本文書は翻訳、作成された資料であり、内容については原文(英語)が優先します。

脚注

[1] 為替レート、1米ドル=1.30928シンガポールドルを基準。

[2] 上級コンサルタント、関連会社、シニア・デベロップメント・アドバイザー、スペシャリスト・オペレーティング・プラットフォームなど、SCキャピタル・パートナーズは各地域でプレゼンスを有しています。

[3] 2024年6月時点のSCCPの預り資産残高に基づき、投下資本のみを反映。2027年7月に発表されたジャパン・ホテル・リートの取得を含みます。

[4] キャピタランド・インテグレーテッド・コマーシャル・トラストによるION Orchardの取得を含みます。

[5] 2024年6月30日時点。

[6]2024年9月30日時点、Bloombergによる。

[7] 2024年6月時点のジャパン・ホテル・リート投資法人の預り総資産に基づきます。2024年7月に発表された取得物件を含みます。

[8] 2024年11月15日時点。

[9] Mordor Intelligence, 『APAC REIT market size and share analysis - growth trends and forecasts (2023 - 2028)』

[10] 時価総額は2024年11月15日現在。

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2024/11/20 9:50

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