腹部が異様に膨らんだ男、タランチュラ320匹などの密輸を試みるも逮捕(ペルー)
8日、リマのホルヘ・チャベス国際空港の保安検査場で韓国人の男(28)を検査員が呼び止めた。男の腹部が異様に膨らんでいたためで、検査員がシャツをめくるよう指示したところ、タランチュラなどが1匹ずつ入ったジッパー付きポリ袋が、2本の腰帯で体に巻き付けられているのを発見した。
ペルー国立森林野生生物局(SERFOR)の発表によれば、男は手のひらサイズのタランチュラの成体35匹、タランチュラの幼体285匹、ムカデ110匹、大型の個体では体長が3センチにもなるサシハリアリ9匹を密輸しようとしたという。
SERFORは、ブラジルやボリビアと国境を接するペルー南東部に位置し、生物多様性が際立つ地域であるマドレ・デ・ディオスで捕獲されたと考えており、同局の野生動物専門家ウォルター・シルヴァ氏(Walter Silva)は次のように語った。
「押収されたのはペルーのアマゾン原産で、タランチュラに関して言えば、ペルーでは絶滅危惧種に指定されています。これらは違法に捕獲、取引され、世界で数百万ドルという金が動きます。」
「こういった密輸のケースはクリスマスが近づくと増加する傾向にあります。ホリデーシーズン中には取引価格が高騰するためです。」
男はフランス経由で韓国に入国しようとしていたそうで、ペルー国家警察に逮捕された。今回の件に関しては環境特化検察庁が捜査を開始しており、押収された生物はすでに安全な場所に移されているが、このニュースには次のような感想が寄せられている。
「私もエキゾチックアニマルを飼っている。サシハリアリに刺されたら、激痛で卒倒するとも言われる。クレイジーだよ。」
「上手く飛行機に搭乗できたとしても、タランチュラが逃げ出したらどうするつもりだったの?」
「彼の隣だけには座りたくないね。」
「想像しただけでゾッとするよ。」
「あれだけの数の生き物と一緒にセキュリティーを通過できると思っていたの?」
「タランチュラをビニール袋に入れるなんて、なんて残酷なのだろう。生き物たちが無事だったことを祈るよ。」
「金のためなら何でもするんだね。」
「タランチュラが入ったビニール袋を腹部に巻き付けた姿を見たかったよ。さぞ滑稽だっただろう。」
なお2021年には、インドのインパール国際空港で、900グラム超の金ペーストを直腸に隠して密輸を試みたインド出身の男が逮捕された。この男も不審な動きをしていたため、空港の警備スタッフに呼び止められた。
画像は『People.com 「Man Caught Smuggling 320 Tarantulas and 110 Centipedes Out of Peru by Strapping Them to His Body」(PHOTO:GOB.PE)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)