「石油ファンヒーターの灯油は必ず…」 家電量販店の店員が注意喚起
2024年11月20日、関東甲信地方や東海地方では冷たい雨が降り、真冬のような寒さとなりました。
急な冷え込みに、慌てて暖房器具を押し入れから出した人もいるのではないでしょうか。
久しぶりに暖房器具を使用する際には、使い方を改めて確認したほうがいいかもしれません。
石油ファンヒーターを使う時に、注意したいこと
同月18日、家電量販店に勤めている、みっちゃん(@nohohon_rakuda)さんは、Xにこんな注意喚起を投稿しています。
石油ファンヒーターをご購入のお客様にお願いです。
昨年の、または今年の春に買われた灯油をこの冬に使うのはおやめください。
※写真はイメージ
灯油を燃焼させて発生した熱で、部屋を暖める暖房器具、石油ファンヒーター。
みっちゃんさんによると、客の中には取扱説明書をよく読まずに、NG行為である劣化した灯油を使ってしまうケースがあるようです。
前年に購入した灯油が残っていても、使わずに「新しく買った灯油を入れてほしい」といいます。
劣化した灯油を使うと危険!
古くなった灯油を使うと、どのようなリスクがあるのでしょうか。
NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)によると、灯油はそのシーズンで使い切るのが基本とのこと。前年に買った灯油は劣化している場合があり、異常燃焼や一酸化炭素中毒をまねく恐れもあるといいます。
石油ストーブ等には新しい灯油を給油してください。灯油は劣化するため、昨シーズンの燃料を持ち越して使用することは異常燃焼や一酸化炭素の排出を促進させるおそれがあり
ます。
もし昨シーズンの灯油が残っていた場合は、タンクや機器本体から灯油を抜いてください。
灯油の処分については、灯油を購入した販売店に相談してください。
製品評価技術基盤機構 ーより引用
また、危険なだけでなく、暖房器具に不具合を生じさせるケースもあるのだとか。
投稿には「本当にそう。古い灯油が原因で発生した故障は、保証の適用外になる場合もある」「ホームセンターで働いていました。これは絶対やめてほしいよね」「自分のことかと思った。すみません、やめます」などの声が寄せられていました。
「灯油を捨てるのが面倒、余っているのにもったいない」などの理由で使ってしまうと、思わぬ故障や大きな事故につながる可能性があります。使用期限や暖房器具の使い方には、十分に気を付けたいですね。
[文・構成/grape編集部]