トイレを流す時は蓋は閉める?閉めない? 企業が解説する違いに「納得しました」
感染症予防のため、「トイレのふたは閉めてから流して」といわれることがあります。
公共の場所はもちろん、家庭内でも、感染症予防を目的に積極的に実践している人も多いのかもしれません。
とはいえ、本当に効果があるのかどうか、疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
トイレに関するメーカーが参加する一般社団法人 日本レストルーム工業会(以下、日本レストルーム工業会)公式サイトをもとに、気になる回答を紹介します。
トイレの便器のふた 主な目的は水飛散の軽減
日本レストルーム工業会公式サイトでは、消費者から寄せられるさまざまな質問に対して分かりやすい回答を紹介しています。
便器のふたを閉めて流した場合、ウイルスなどの感染予防に効果があるのかという問いに対する回答は、以下のとおりです。
大便器外への水飛散を防止するために、便ふたを閉めることは有効と考えられます。便ふたの目的は、封水への落下物防止・意匠性・断熱性であり、結果的に、「水飛散」は軽減できると考えられますが、ウィルス感染への効果等に関する医学的な知見は持ち合わせておりません。
日本レストルーム工業会 ーより引用
日本レストルーム工業会によると、便器のふたは、水を流す前に閉めて水の飛散を防ぐ目的で作られたわけではないものの、飛散量を軽減できているのも事実です。
ウイルス感染への効果について断言はできなくても、洗浄中の飛び散りによる汚れの広がりを抑える効果は期待できるでしょう。
便器のふたの裏側の掃除を忘れないで
※写真はイメージ
便器のふたを閉じた状態で水を流せば、周囲の床や壁へのしずくの飛び散りは最小限に。しかし飛び散りそのものがなくなるわけではありません。周辺への影響が少なくなるぶん、便器のふたの裏側にはより多くの汚れが付着するでしょう。
トイレ床や壁と同様に、汚れを放置すれば、気になる臭いの原因になります。トイレ掃除中も見落としやすいポイントなので、こまめな清掃が必須です。
樹脂素材のトイレふたを乾いたトイレットペーパーで拭くと、目には見えない小さな傷が付いてしまいます。水や洗剤で濡らした後に拭き掃除をするか、柔らかい布を使うようにしましょう。トイレ用のお掃除専用シートを活用するのもおすすめです。
汚れが飛び散る範囲が狭ければ狭いほど、こまめな掃除が必要な場所は減り、お手入れの負担も軽減できます。節電のためや掃除の手間を省くためにも、『用を足した後は閉じる』を習慣にしてみてはいかがでしょうか。
ふたを閉める目的について正しく把握したうえで、ぜひ有効活用してみてください。
[文・構成/grape編集部]
とも(さっさと憲法改正しなきゃね~遅すぎ!!)
11/21 7:14
蓋を閉めてから…!?