【コーチ歴20年-カーブス日本上陸当初からコーチを継続】これまでサポートしたメンバーさんは4000人以上。すべてはメンバーさんに成果を出していただくために
「女性だけの30分フィットネス カーブス」は、1回30分で女性の健康に必要な3つの運動「筋力トレーニング」「有酸素運動」「ストレッチ」ができる、国内最多のフィットネスクラブチェーンです。
1992年にアメリカで誕生し、日本では2005年から(株)カーブスジャパン(東京都港区)が事業をスタート。現在、全国約2,000店舗で約7,000人のコーチが、約81.7万人の会員ひとりひとりに合わせた運動指導とサポートを行っています。
今回は、カーブスが日本に上陸した当初から20年近くカーブスコーチとして活躍し、これまで4,000人以上の会員のサポートを行ってきた佐藤さん(42歳)に、この仕事を長く続けている理由や、仕事をするうえで大切にしていることを聞きました。
- カーブスのコーチになった経緯を教えてください。
専門学校を卒業後、結婚し、専業主婦になりました。でも、子どもが2歳のときに離婚することになり、23歳ではじめて職探しをしたんです。
子どもを育てていくために、自分がやりたいことより条件面を重視して探していたとき、目に留まったのがカーブスコーチの仕事でした。日曜祝日がお休みで、社会保険も完備していて、お給料もよかった(笑)。それで応募したところ、説明会の映像で見たコーチがキラキラしていて、とても恰好よくて…、「私もこうなりたい!」と思いました。
「人が健康になるためのお手伝い」ができるのももちろんですが、自分も子どものために「ずっと健康でいたい」、運動をして「体形をキープしたい」という気持ちもありました。
- はじめての仕事がカーブスコーチで、そこから20年近く続いている理由は何だと思いますか。
ひとつは、カーブスのメンバー(会員)さんがとても優しいからだと思います。長年、定期的に通ってくださる方が多いので、まるで家族のような、温かい関係性が築けています。私のことを娘のように思ってくださったり、私の娘のことも気にかけて、成長を喜んでくださったり…。私自身も、メンバーさんから「子どもが結婚したよ」とか「孫が生まれたよ」という話を聞くと嬉しくなります。そうやって、人生の節目節目をメンバーさんと一緒に喜ぶことができるのは幸せなことだと感じています。
もうひとつは、仕事を通じて自分自身が成長し、それによって自分の人生が豊かになっているのを感じるからです。本来の私は、かなりの人見知りで、人と話すのは大の苦手。でもカーブスの仕事は、日々メンバーさんと深くかかわるので、自然とコミュニケーション能力が上がります。
この仕事を始めた頃、私にはママ友がひとりもいませんでした。メンバーさんともうまく話せずにいました。でも、話しかけづらいな…と思っていた方に思い切って話しかけてみると、実は全然そんなことはなく…、すごく優しい言葉が返ってきて、親しくなれたんです。仕事での成功経験があったから、プライベートでも自分から話しかけられるようになり、それをきっかけに、仲のよいママ友もできました。シングルマザーの私にとって、子育ての相談をしたり、親子で一緒に出かけたりできたことは、娘の成長にとってもよかったと思っています。
- 会員の方とのコミュニケーションで、大切にしていることは何ですか。
カーブスでは、メンバーさんのことを下のお名前でお呼びしています。女性は結婚すると、「〇〇のお母さん」とか「〇〇の奥さん」としか呼ばれなくなることが多いので、「下の名前で呼ばれるのがうれしい」と喜んでくださる方が多いんです。だから、できるだけ早くお名前を覚えて、お呼びするようにしています。
それとともに、メンバーさんおひとりおひとりのご事情を把握するようにして、その方に寄り添ったお声がけができるように意識しています。「自分のことをわかってくれている」という安心感がコーチへの信頼感につながり、それが運動を続けるモチベーションにもなります。メンバーさんからはよく、「コーチに会いに来たよ」と言われるのですが、来店して運動を続けていれば、お体もよい方向に変わっていきます。そうすると、ますます笑顔になっていただけます。すべては、メンバーさんに成果を出していただくために、という気持ちで接するように心がけています。
- とくに心に残る、会員の方とのエピソードがあれば教えてください。
40代のときに入会されて、18年経った今もカーブスに通ってくださっている60代のメンバーさんがいます。その方は途中、大腸がんステージⅢの宣告を受けて手術をされたり、その前後に親御さんを3人立て続けに亡くされたり、生まれたばかりのお孫さんがすぐに手術を受けなければならなかったりと、大変な状況のなかでも、カーブスに通い続けてくださっていました。術後1ヵ月で復帰されて、「カーブスで筋トレをして筋肉がついていたから、手術や治療にも耐えることができた。お医者さんに、回復が早いと褒められたよ」と笑顔を見せてくださったときは、涙が出るほどうれしかったです。ご自宅でお母様を看ていたときも、産後すぐの娘さんや手術を受けたお孫さんのお世話をしていたときも、「ごめんね、ちょっと30分行ってくるね」と、ご家族の理解を得ながら来てくださっていたそうです。そのメンバーさんは今、趣味のテニスを週2回、4時間されるほどお元気で、「カーブスを続けていなかったら、こうはなっていなかった」とおっしゃってくれています。
-今後は、どのようなことを目指していますか?
その方に限らず、カーブスには70代になっても80代になっても、趣味を楽しんだり、ボランティアをしたり、旅行に出かけたりと、いきいきと人生を謳歌されているメンバーさんがたくさんいます。姿勢もきれいで、見た目も若々しくて、私も「こんなふうに歳を重ねたい!」と目標にしています。それも、筋トレで筋肉を鍛えているからなんですよね。これからもメンバーさんが筋トレを続けられるように、精一杯サポートをするとともに、私自身もカーブスで筋トレを続けて、若さと健康を保ちたいと思っています。