電気代高騰で再注目!「プチプチ断熱法」はデメリットも知った上で有効活用しよう
昨年の冬に放送された「クローズアップ現代」(NHK)では、日本の住宅の約9割が20年前の断熱基準すら満たしていないと指摘していた。そして、簡易的な断熱法としてMCの桑子真帆アナが紹介したのが、家の中で最も熱が逃げる窓に「プチプチ」を貼ることだった。
プチプチとは、梱包に使用される「気泡緩衝材」のことで、この素材は水分を吸収することから、結露も起こりにくく、なにより安価なため、試した人も多かったようだ。
そして、冬にさしかかった今、昨今の電気代の高騰もあって、再びこの「プチプチ断熱法」を実践している家庭が増えているという。
ところが、プチプチはその後の後始末が厄介であることは、あまり知られてない。
「プチプチのシートを窓に貼り付けて、ずっとそのままにしている人はなかなか気がつかないのですが、問題は剥がすときです。紫外線などの影響で素材が劣化し、ノリが窓ガラスにこびりついて落ちない場合があるんです。中にはスクレーパーやカッターなどを使って無理矢理こすり、ガラス面を傷つけてしまったという人も少なくありません。断熱効果が高いのは間違いないのですが、見た目がいいわけでもないので、あくまでも断熱のための応急処置と考えたほうがいいでしょう」(ハウスクリーニング業者)
ただ、家の中が寒いと血圧の上昇やヒートショックなどを招きかねない。厚生労働省の統計を見ても、冬期の死亡率は他の季節に比べて増加している。デメリットはあるものの、何もしないよりはプチプチによる断熱は有効なのかもしれない。
(ケン高田)