『炊飯』と『早炊き』で食感は変わる? パナソニックの回答「早炊きの方が…」
ご飯を日常的に炊いている人は多いでしょう。
炊飯器にはご飯をうまく炊くための機能が備わっており、短時間でご飯を炊くための『お急ぎ』や『早炊き』という機能があるものも少なくありません。
通常の『炊飯』と『お急ぎ』では、食感や味は変わるのでしょうか。
総合家電メーカーのパナソニック株式会社(以下、パナソニック)に取材しました。
『炊飯』と『お急ぎ』では何が違うのか
まず、通常の『炊飯』と『お急ぎ』では何が違うのかを見てみましょう。
パナソニックのジャー炊飯器では、通常の『炊飯』の場合には、以下の工程を自動で行ってご飯を炊きます。
1.吸水:弱火で加熱してお米の芯まで充分に吸水させます。
2.炊き上げ:ムラなく一気に加熱して、吹きこぼさずに沸騰を維持して炊き上げます。
3.蒸らし:お米表面の余分な水分を飛ばして水分を均一にします。
炊飯器を使う時に、米を水に浸し、給水の時間を取る人がいるかもしれませんが、実は、パナソニックのジャー炊飯器では、炊飯器がその機能を備えているので不要です。
普通炊きの場合は、およそ45~60分かけて上記3つの工程を行います。
では、パナソニックでいう『高速/早炊きコース(以下、早炊き)』では、どうしているかというと、1~3の工程を適宜に短縮して、炊き上げの時間を短くしているのです。
炊き上がりまでにかかる時間は、炊飯器の機種や炊飯の合数によって異なりますが、『早炊き』では約20~38分で炊き上げることが可能になります。
つまり、普通炊きのほぼ半分の時間で、炊飯が完了するというわけです。
※写真はイメージ
『早炊き』すると食感と味は変わるのか
では、『早炊き』すると、普通炊きの際と比較して食感と味は変化するのでしょうか。
結論からいうと「早炊きするとやや硬め、水っぽくなることがあります」とのこと。
これは『早炊き』の場合、時間短縮のために火力がやや強くなっており、その影響を受けるからだそうです。
パナソニックによると「早炊きでよりおいしく炊き上げたいなら、お米の洗米にこだわってみるのがおすすめです」とのこと。
また、洗米する場合には米が割れないように優しく行い、米が水を吸う時間を取るのがよいのだとか。
パナソニックからは、以下のアドバイスがありました。
時間があまりなくてもおいしく食べたい時は15分だけ浸して、早炊きで炊いてみてください。事前に浸しておくことでふっくら炊けます。
余分に時間がかかってしまいますが、普通炊きよりは早く炊けるのでおすすめです。
また、ご飯の余分な水分を飛ばすために炊き上がったら、できるだけ早くご飯をほぐすとよいそうです。
『早炊き』をうまく使う方法については、以下のウェブサイトで参考にしてくださいね。
炊飯器の早炊きはどのくらい早い?「時間」「おいしさ」普通炊きとの違い
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]
取材協力