不二家 富士裾野工場敷地内に天然水ボトリング工場を新設。災害発生時における支援にも対応
不二家
2025年12月 生産開始予定
▲富士裾野工場敷地内 天然水ボトリング工場イメージ
株式会社不二家(本社:東京都文京区、社長:河村 宣行)は、富士裾野工場(静岡県裾野市)敷地内に天然水ボトリング工場を新設します。
不二家はロングセラー飲料「ネクター」を1964年(昭和39年)に発売するなど、60年を超える長きにわたり飲料事業に携わってまいりました。また、富士裾野工場では2016年(平成28年)より菓子「ホームパイ」の仕込み水として、工場地下より汲み上げた天然水を使用しています。この天然水を活用し飲料水市場に参入することで、当社飲料事業のさらなる拡大を図るとともに、今後想定される大規模災害発生時に飲料水を供給することを目指します。
国内では、2024年1月に発生した能登半島地震をはじめ、台風、大雨等各地で発生し甚大化する自然災害を契機に防災の意識はさらに高まっています。当社においても、天然水ボトリング工場を新設することで、災害支援に協力する体制を整備します。
■富士裾野工場地下より汲み上げた天然水専用の工場を新設
現在富士裾野工場では、「ホームパイ」を中心とした主力商品において、工場地下およそ250mから汲み上げた富士山の天然水(ナチュラルミネラルウォーター原水)を使用しています。この天然水を飲料水として供給するため、ペットボトルの成型からボトリング、包装まで一貫で行うことのできる生産ラインと、保管から出庫までを自動で行うことのできる自動倉庫を備えた天然水専用の工場を建設します。
参考/ホームパイ
■天然水ボトリング工場概要(予定)
所在地: 静岡県裾野市須山字平垣1220-19 不二家富士裾野工場敷地内
建築面積: 約5,744平方メートル (約1,737坪)
延床面積: 約9,530平方メートル (約2,883坪)
投資費用: 約50億円
生産能力: 約9,000本/時間(2リットル)
生産設備: ペットボトル成型機、ボトリングライン
付帯設備: 自動倉庫
生産品目: 2リットルペットボトル(予定)
スケジュール: 2024年11月着工、2025年12月稼働(予定)
■裾野市と災害時における連携協定を締結
この度の天然水ボトリング工場新設に伴い、当社は2024年11月18日(月)に工場所在地である静岡県裾野市と「災害時における物資供給に関する協定書」を締結します。この協定は、災害時において、当社と裾野市が相互に協力し、飲料水や菓子などの支援物資を被災地へ迅速に供給することを目的としています。
協定締結日:2024年(令和6年)11月18日(月)
▲協定締結の様子(左から静岡県裾野市長 村田悠様、不二家代表取締役社長 河村宣行)
<参考>
富士裾野工場について
1990年(平成2年)操業開始。自然豊かな富士山のふもとに立地する、不二家製菓事業の主力工場。主に「ミルキー」、「ホームパイ」、「ホームパイチョコだらけ」などを生産。
不二家 富士裾野工場 外観
「ホームパイ」植木
「ミルキー袋」
「ホームパイ」
「ホームパイチョコだらけミドルパック」