発症者の8割が「未受診」という「男性更年期障害」のキケンな兆候

 女性特有と思われがちだが、動悸やめまいなどの体や心に不調が現れる更年期障害は男性にもある。

 男性の更年期障害の症状には、疲れやすい、眠れない、頻尿、火照り、のぼせ、異常発汗、イライラする、いろんなことが面白くなくなり笑わなくなる、性欲の低下などがあるという。

「更年期障害の原因は男性ホルモンの減少とされています。働く中高年男性の約1割が更年期障害の可能性があると考えられており、本人はもちろん周りの人によくない影響を与えることも。自然に回復することはなくホルモン剤を注射で打つなどの治療が必要になります」(医療ライター)

 意外に多い男性更年期障害だが、厚労省が2022年に行った「男性の更年期障害」意識調査では、男性にも更年期にまつわる不調があることについて「知らない」「聞いたことはあるが詳しくは知らない」と回答した人が8割以上。認知度はかなり低い。

 さらに症状を自覚しても医療機関を受診していない人が、40代が86.6%、50代が86.5%、60~64歳が92.8%と、病院に行く人は極めて少ない。

「最近では男性更年期障害を打ち明ける有名人も増えていて、ヒロミさん、東国原英夫さん、テリー伊藤さん、片岡鶴太郎さんがメディアで公表しています」(芸能ライター)

 発症の原因にはストレスも大きく関わっており、運動や食事といった生活習慣を改善することである程度は改善するそうだが、症状に思い当たる人は早めに病院(主に泌尿器科)を受診したほうがいいかもしれない。

(鈴木十朗)

2024/11/17 18:00

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