Journal of Digital Life 特集号に日本大学・北村勝朗教授らが論文発表 スポーツにおける戦術指導「デジタルペン」活用で支援
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スポーツの戦術理解またその指導において、ICT機器の活用がどのような影響を及ぼすのかを考察する研究論文を、日本大学の北村勝朗教授らの研究チームが発表しました。本論文「Practical research on the use of digital pens in high school rugby club activities」(https://journal-digitallife.com/publications/special-issue/practical-research-on-the-use-of-digital-pens-in-high-school-rugby-club-activities/)は、日本発の国際学術論文ジャーナル「Journal of Digital Life」(https://journal-digitallife.com/)(運営:株式会社産経デジタル、代表取締役社長:土井達士)に掲載されています。
デジタルペンを用いた戦術ノートの構成
デジタルペン活用で「メタ視点」が形成
スポーツ指導においては戦術を理解し実践することは極めて重要な意味を持っている。しかしながら実際の指導現場においては、グラウンドで指導された場面では実践できても、時間が経過したり別の展開の中では実践できないなど、様々な困難が存在している。こうした指導における課題に対し、選手自身が自らの練習体験を素材とし、考えながら繰り返し学ぶことが重要であると指摘されており、そのひとつの手段としてICT機器を活用した支援方策があげられる。本研究では、高等学校ラグビー部(選手39名、マネージャー4名、指導者2名)を研究対象に、音声と筆跡を同期して記録することが可能なデジタルペンの使用が選手の戦術理解にどのような影響を及ぼすのかについて考察を行った。
その結果、対象者における戦術理解の学び体験は「戦術理解の困難さの自覚」「体験的事実の探求」「考えをめぐらす」「実践への落とし込み」という4つの要素によって示される点が明らかになった。また、デジタルペンの活用でメタな視点が形成されることにより、自分を含めたメンバー全体の動きを俯瞰的に捉え、戦術をより深く発展的に理解し、次の練習での目標を明確に定め、その結果、練習の質の向上とともに、選手の学びにおいて知識の活性化に向けた学習方略への転換といった効果も推察された。研究チームは今後必要な検討と検証として、ラグビー以外の種目への応用の可能性、戦術以外にどのようにスポーツの学びに応用が可能か、という点をあげている。
※日本語による解説記事はこちら
「デジタルペンを用いた戦術指導がラグビー選手に“メタ視点”の形成促す可能性 日大・北村教授が論文」(https://www.iza.ne.jp/article/20241108-NQNGXEDYDZHU7DI5SGAKUNL3TQ/)
※本論文に関するお問い合わせは「Journal of Digital Life事務局(info-digitallife@sankei.co.jp)」までお願いいたします。
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