【現役美容師608名が回答！】ヘアケア化粧品の中で重要視するのは「シャンプー」で、半数が2種以上を使い分け

株式会社アルテジェネシス

～11月13日のシャンプー記念日にちなみ美容室Ashがアンケート調査実施～

　美容室チェーンを約350店舗展開する株式会社アルテジェネシス（横浜市中区/代表取締役社長吉村栄義）のグループ会社である株式会社アッシュ（横浜市中区/代表取締役社長柴崎興司）は、美容室 Ashで働く美容師に、シャンプーを中心としたヘアケアに関するアンケート調査を実施しました。

　Ashでは、LINE WORKS（ラインワークス）株式会社が提供する企業向けクラウド型ビジネスチャットツールを使用しております。今回はその中のアンケート機能を利用、Ashに在籍する約1300人の美容師で、期間内に回答があった608名のアンケート結果についてお知らせいたします。

※　11月13日は「いい（11）かみ（13）」と読む語呂合わせから、日本記念日協会によって認定・登録されています。

■アンケート調査の背景

　株式会社アッシュは、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を中心に120店舗以上展開する美容サロンです。在籍する美容師数は約1,300人おり、そのスケールメリットを利用し、当社の美容師データを活用するためにアンケートを実施しました。第2回目となる今回は、老若男女問わず利用する第1回目の「ドライヤー」に続き、「シャンプー」にスポットをあてました。一般消費者からするとあまり意識していないシャンプーですが、髪のコンディションを整えるためには重要と考える美容師が多くいることから、美容師の本音を調査結果でお知らせします。

■調査概要

アンケート調査名：美容室 Ash「ヘアケアアンケート2024」

調査対象　　　　：美容室 Ashで働く20～50代のスタッフ

調査機関　　　　：2024年8月5日～19日

調査方法　　　　：LINE WORKSアンケート

有効回答数　　　：608名（男性：293名、女性：306名、回答したくない：9名）

回答者属性

＜美容師歴＞

3年未満：118名 / 3年以上5年未満：81名 / 5年以上10年未満：127名

10年以上15年未満：61名 / 15年以上20年未満：69名 / 20年以上：115名 / 上記以外：37名

※設問1～4は「美容師としての視点」、設問5～11は「個人的な視点」で回答してもらいました。

《ご利用条件》

1．情報の出典元として「美容室 Ash」または「株式会社アッシュ」の明記をお願いしいたします。

2．ウェブサイトで使用する場合は、出典元として下記リンクの設置をお願いいたします。

URL: https://ash-hair.com/

【調査結果】

調査結果サマリー

●美容師がヘアケアアイテムの中で重要視しているのは「シャンプー」。

●髪と頭皮の健康を保つためにこだわりを持っているアイテムも「シャンプー」。

●美容師がこだわりを持っているケアは「濡れたまま寝ない」こと。

●美容師の半数はシャンプーを使い分けている。使い分けするポイントはタイプ別ケア。

●香りの持続性は、長時間派と短時間派でわかれたが、「使用中～寝るまでの間の持続」が人気。

設問１．ヘアケア化粧品の中で最も重要視しているものは何ですか？【複数回答不可】

　　第 1 位：シャンプー（66.8％）

　　第 2 位：トリートメント・マスク（19.2％）

　　第 3 位：アウトバス商品：ヘアケア（12.2％）

　　第 4 位：アウトバス商品：スカルプケア（1.2％）

　　第 5 位：その他（0.7％）

　ヘアケア化粧品の中で最も重要視しているのは「シャンプー」と回答した美容師は、半数越えの66.8%となりました。一般的にヘアケア化粧品というとアウトバス商品を連想しがちですが、髪と頭皮のスペシャリストである美容師にとってシャンプーは外すことのできない重要なアイテムということがわかりました。

　シャンプー以外の「トリートメント・マスク」「アウトバス商品：ヘアケア、スカルプケア」ももちろん大事ですが、シャンプーをすることで髪や頭皮のベースを整え、そこにカットやカラーなどの美容師の技術を融合させることによって素敵なヘアスタイルが創り上げられているため、美容師の声としては納得の結果となりました。

設問２．髪と頭皮の健康を保つためにこだわりを持って選んでいるアイテムは何ですか？【複数回答可】

　　第 1 位：シャンプー（524）

　　第 2 位：トリートメント（295）

　　第 3 位：アウトバス商品：ヘアケア（210）

　　第 4 位：ドライヤー（182）

　　第 5 位：ブラシ：頭皮用（99）

髪と頭皮の健康を保つためにこだわりを持って選んでいるアイテムは「シャンプー」と回答した美容師は524名で、第1位となりました。「トリートメント」や「アウトバス商品：ヘアケア」が続いて選ばれていますが、髪と頭皮の健康を保つためには「ドライヤー」で髪の根元からしっかり乾かすことや「ブラシ：頭皮用」を使用して頭皮の汚れをしっかり洗い流すことが大事と考える美容師も多く、ツール系にも注目していることがわかりました。

設問3．髪と頭皮の健康を保つためにこだわりを持っているケアは何ですか？【複数回答可】

　　第 1 位：濡れたまま寝ない（403）

　　第 2 位：シャンプー前の予洗い（281）

　　第 3 位：頭皮マッサージ（セルフ・器具含む）（202）

　　第 4 位：サロンでのトリートメント（107）

　　第 5 位：濡らす前のブラッシング（93）

　髪と頭皮の健康を保つためにこだわりを持っているケアは「濡れたまま寝ない」と回答した美容師は403名で第1位となりました。前回アンケート調査【ドライヤー編】でも「お客様にドライヤーをする際にこれだけは必ずやってほしいこと」の第1位に「しっかり髪の毛を乾かした状態で就寝」という回答が半数を占めておりました。濡れた髪の毛は高温多湿の状態のため雑菌が繁殖しやすくなり、生乾きの嫌なにおいの元になります。また乾燥した髪と比較すると枕の摩擦をより強く受けるため、圧倒的な結果となりました。

　続いて「シャンプー前の予洗い」が281名で第2位となりました。予洗いはしっかり行うとスタイリング剤以外の汚れをほぼ落とすことができます。シャンプーの泡立ちがよくなり、シャンプー剤の使用量を減らすことができたり、髪や頭皮を強く擦らず汚れを落とすことで摩擦ダメージを防ぐことできることから、多くの回答を集めました。

設問4．シャンプーを選ぶ時のポイントは何ですか？【複数回答可】

　　第 1 位：泡立ち・使用感（368）

　　第 2 位：仕上がり（343）

　　第 3 位：成分（290）

　　第 4 位：香り（257）

　　第 5 位：洗浄力（155）

　シャンプーを選ぶ際には「泡立ち・使用感」をポイントにあげる美容師が多数でした。これはお客様へシャンプーする際に泡立ちが良くないとシャンプー剤の使用量が増えてしまうことや、お客様に気持ちよさを感じていただくには泡立ちが大事と考える美容師が多いことが反映された結果となりました。続いて、仕上がりが良くないとお客様も美容師も満足しないということから、「仕上がり」が僅差で第2位となりました。次に毛髪の知識を持ち、お客様の髪質に合わせご提案するため「成分」となりました。そして香りのリラックス効果で、シャンプー後のすっきり感が高まるという理由などから「香り」が第4位にランクインとなりました。

設問5．お客様が使用しているシャンプーの価格帯で多いと感じるものを選んでください。

【500㎖以下の一般用サイズを想定/複数回答不可】

　　第 1 位： 1001～1500円（31.3％）

　　第 2 位： 1501～2500円（23.2％）

　　第 3 位： 1000円未満（16.8％）

　　第 4 位： 2501～3500円（14.6％）

　　第 5 位： 3501～5000円（10.5％）

　お客様が使用しているシャンプーの価格帯で多いと感じるものは「1001～1500円」が31.3％で第1位となりました。続いて第2位が「1501~2500円」の23.2％、第3位が「1000円未満」の16.8％となりました。

　近年ドラッグストアのシャンプーラインアップでも1500円台が続々と登場していますが、良いものであればある程度の価格であっても日々のヘアケアを重視したいという方が増えてきているようです。美容室専売品のシャンプーは高いというイメージがありますが、時代の流れに合わせた中価格帯のオリジナルシャンプーも販売され始めていることもあり、価格や特長など施術中に相談を受けることも多くなっているということでした。

設問6-1．髪のコンディションや気分によってシャンプー等を使い分けていますか？

　　使い分けている：290名（47.7％）

　　使い分けていない：318名（52.3％）

設問6-2．使い分けているシャンプーは何種類ありますか？【6-1で使い分けていると回答した方のみ】

　　2種類：62.3％、3種類：30.0%、4種類：6.1％、5種類：1.0％、6種類以上：0.6%

設問6-3．使い分けしている用途を下記から選択してください。

【6-1で使い分けていると回答した方のみ、複数回答可】

　　第 1 位：ダメージケア（240）

　　第 2 位：カラーケア（137）

　　第 3 位：スカルプケア（135）

　　第 4 位：季節（84）

　　第 5 位：香り（74）

　シャンプーを「使い分けしている」と回答した美容師は47.7％、「使い分けしていない」と回答した美容師は52.3%となりました。お気に入りのものをずっと使い続ける派の方がやや多い結果となりました。

　使い分けをしている種類は「2種類」が最も多く、62.3％ととなりました。中には、6種類以上も使い分けている上級者もいました。使い分けする用途の多くは「ダメージケア」が圧倒的の240名でした。続いて「カラーケア」「スカルプケア」が僅差で選ばれました。ハイトーンカラーをしている方が多いことやスカルプケアに熱心な美容師が多い中、乾燥や夏の嫌なべたつきなど「季節」に特化したシャンプーを使用していたり、その時の気分によって「香り」で使い分けしていたりすることもわかりました。

設問7．ヘアケア化粧品で使われている好きな香りの系統は何ですか？【複数回答可】

　　第 1 位：サボン系（石鹸のような香り）（262）

　　第 2 位：シトラス系（すっきりとした柑橘系の香り）（257）

　　第 3 位：フローラル系（フラワーベースの香り）（202）

　　第 4 位：ムスク系（甘めな香り）（160）

　　第 5 位：ハーバル系（オーガニックを連想するような香り（142）

　設問6でシャンプーの使い分けに「香り」を選ぶ美容師がいたように、一般消費者もヘアケア化粧品の香りは重視しています。そこで、どのような香りが人気が高いのか、アンケートをしました。

第1位は石鹸のような万人受けする「サボン系」となりました。僅差の第2位は男女問わず人気の高い「シトラス系」となりました。第3位は「フローラル」第4位は「ムスク系」と甘い香りに集まりました。第5位は、クリアでナチュラルというオーガニック商品を連想し、安らぎを感じる「ハーバル系」となりました。

　あまたある香りから好みの香りを見つけるのは大変ですが、系統はある程度絞られていくため、自分の好みの香りを覚えておくと、シャンプー選びで迷った時のヒントになりそうです。

設問8．シャンプーの香りの持続性はどのくらいが好みですか？【複数回答不可】

　　第 1 位：一日中続いてほしい（41.9%）

　　第 2 位：使用している間に香る（35.7％）

　　第 3 位：寝るまでの間に香る（16.6％）

　　第 4 位：そもそも香りは不要（5.6％）

　　第 5 位：その他（0.2％）

　シャンプーの香りも重視している美容師が多くいることがわかりましたが、香りの持続性の好みについても調査しました。第1位は「一日中続いてほしい」が最も多く41.9%となりました。好きな香りが一日中続くことでモチベーションを保っているそうです。続いて第2位は「使用している間に香る」、第3位は「寝るまでの間に香る」となり、朝には香りがなくなるけれども使用感はほしいとい感じる方が半数を超えました。一方で「そもそも香りは不要」が5.6％で、香りよりも成分や仕上がりなどを重視している美容師は一定数いることがわかりました。香りの好みはさまざまですが、持続性は長時間派・短時間派にわかれるようです。

設問9．シャンプーをする際、何を重視していますか？【複数回答不可】

　　第 1 位：頭皮をしっかり洗う（37.0%）

　　第 2 位：シャンプーの洗い残しがないようにする（19.7％）

　　第 3 位：シャンプー前の予洗い（18.8％）

　　第 4 位：泡立ててから洗う（14.3.％）

　　第 5 位：濡らす前のブラッシング（4.1％）

　シャンプーをする際に重視していることについて調査しました。第1位は「頭皮をしっかり洗う」が最も多く37.0％となりました。第2位は「シャンプーの洗い残しがないようにする」が19.7%となりました。シャンプーの洗い残しは頭皮に悪影響を与えます。かゆみや吹き出物などのトラブルだけでなく、抜け毛の大きな原因になるため、爪を立てずに指の腹を使って丁寧に洗い、しっかり洗い流すことで清潔な頭皮環境を整えることが健康な髪へ導きます。第3位は「シャンプー前の予洗い」、第4位は「泡立ててから洗う」、第5位は「濡らす前のブラッシング」となりました。美容師が日常的に行っているシャンプー前の工程を実践してみてください。

設問10．使用しているシャンプーの価格帯はどれですか？【複数回答不可】

　　第 1 位： 3501～5000円（33.4％）

　　第 2 位： 1501～2500円（20.6％）

　　第 3 位： 2501～3500円（18.8％）

　　第 4 位： 5001～10000円（12.8％）

　　第 5 位： 1001～1500円（8.6％）

　設問5では、お客様が使用しているシャンプーの価格帯を調査しましたが、美容師が使用しているシャンプーの価格帯とどのように違うのかを調べてみました。美容師が使用しているシャンプーの価格帯は「3501～5000円」が33.4％、「5001～10000円」が12.8％と美容室専売品のシャンプーを使用している方が多いことから高価格帯シャンプーの使用率が半数近くになりました。また、「1501～2500円」「2501～3500円」と中価格帯の比率も高く、美容室 Ashではプライベートブランド「エトゥーラ」から発売されている「エクラ※」シャンプーシリーズがこの中価格帯で今シーズンより発売しました。美容師も納得するクオリティとリーズナブルなシャンプーとして人気の高さがこのような結果になったと思います。

※ 詳しくは　https://ash-hair.com/special/eclat/　をご覧ください。

設問11．シャンプーをリピート購入するきっかけとなるものは何ですか？【複数回答可】

　　第 1 位：効果が実感できる（479）

　　第 2 位：使用感が好み（394）

　　第 3 位：香りが良い（266）

　　第 4 位：コスパが良い（167）

　　第 5 位：低刺激・優しい成分（133）

　最後に、シャンプーをリピート購入するきっかけを調査しました。使用後の「効果が実感できる」が最も高く、第1位となりました。第2位はシャンプー中の「使用感が好み」、第3位は「香りが良い」と続き、使用中の使い心地や香りを楽しむためにリピートするケースもあるようです。第4位は「コスパが良い」となりました。リピートには価格は外せません。価格と価値に見合った商品でなければ、継続することは難しいということです。第5位は「低刺激・優しい成分」がランクインしました。良い成分でも強すぎたり、使い続けることで負担になってしまうケースもあるため、低刺激なものを求める傾向があるということがわかりました。

　シャンプーは当たり前のように行っていますが、美容師は髪のプロだからこそシャンプーの重要性を理解していることが調査からわかりました。シャンプーは頭皮や毛髪に付着した汚れを取り除き、清潔に保つ役割だけでなく、頭皮のにおいや抜け毛を防ぐ効果もあります。また、頭皮を指の腹で優しくマッサージすることで血行の改善や好きな香りでリラックスをする効果もあるため、シャンプーにこだわりを持つ美容師が多いことがわかりました。

　美容師は、お客様に健康な頭皮と髪を保ってほしいとう想いで、シャンプーの施術や商品を紹介しています。この調査アンケートをきっかけに、シャンプーの重要性を一般の方にも認識してもらえれば幸いです。

■美容師の声をもとに開発された、プライベートブランド「エトゥーラエクラ」

　美容室 Ashは、性別や年代問わず多くのお客様にご来店いただいております。アンケートの設問5のように美容師が感じるお客様の使用するシャンプー価格を意識しつつ、多様なお客様の髪にマッチするサロンクオリティのシャンプー開発のため、試行錯誤を繰り返しました。また毎日使うものだからこそ、続けやすい価格に設定し、幅広く美容室チェーンを展開しているアルテジェネシスだからこそ実現したコストパフォーマンスが高いプロダクトとなりました。