Snow Manで大当たりした滝沢秀明氏の手腕再び? TOBE新グループ、テコ入れでデビュー間近か

 滝沢秀明氏が率いる事務所「TOBE」が11日、7人組の新グループ「CLASS SEVEN(クラスセブン)」を結成したことを発表した。6月に結成された「DeePals(ディーパルズ)」のメンバー全員が同グループに移行し、ソロで活動していた大東立樹が新たに加わる形になっている。DeePalsは事実上の消滅となり、ファンの間では賛否を呼んでいるが、この柔軟さが「タッキーの真骨頂」だとも指摘されているようだ。

 CLASS SEVENのメンバーは、最年長の大東立樹(19)をはじめ、髙野秀侑(15)、高田憐(15)、近藤大海(18)、横田大雅(14)、星慧音(14)、中澤漣(15)の計7人。平均年齢は15.7歳で、同時に公式ファンクラブも開設された。

 大東は旧ジャニーズ時代から舞台を中心にソロで活動し、グループを結成するのは初めて。大東以外は、6月に結成が発表されていたDeePalsのメンバーとなっている。現在、TOBE公式サイトのDeePalsのページは削除されており、公式なアナウンスはないものの、グループは事実上の消滅となったようだ。

 結成から数カ月でグループを消滅させ、この中では圧倒的に知名度の高い大東を加えて新グループを結成するというのは、なかなかの思い切った戦略といえる。

 これに対して、ネット上のファンからは「DeePalsがしれっと消えたのはショック」「DeePalsの子達は『このメンバーで!』って満を持して出てきたのに、リッキー(大東)追加しま~すって、なんか双方に失礼じゃない?」「DeePalsはグループ名カッコよかったからちょっともったいない」などと、Deepalsの事実上の消滅を残念がる声も上がっている。

 しかし、この柔軟かつ豪快な手腕が「滝沢氏の真骨頂」だと指摘する意見もあるようだ。

 無名の若いメンバーばかりで結成されたDeePalsは、TRAINEE(研修生)扱いだったが、CLASS SEVENは公式ファンクラブが設立されたことを考えると、すでにデビューが視野に入っているのだろう。そう考えると、メンバーたちはDeePalsの結成からわずか半年足らずで「デビュー間近」の状態になったともいえる。滝沢氏がグループをデビューさせるためのテコ入れとして、知名度の高い大東の加入とグループ名変更という戦略を取ったのではとみられているようだ。

 こうした滝沢氏の戦略が大当たりしたのが、旧ジャニーズ時代に手がけたSnow Manだった。ジュニア時代のSnow Manは「職人集団」と呼ばれるほどの実力派ぞろいだったが、どこか地味な印象があり、長い下積みを余儀なくされていた。彼らを可愛がっていた滝沢氏は何とかグループをデビューさせるため、テコ入れとして当時別のユニットで活動していた目黒蓮、ラウール(当時は村上真都ラウール)、関西ジャニーズJr.の向井康二の加入を決定し、9人組として再編成した。

 当時は6人組時代のファンから強い反発があったが、デビュー後に目黒が俳優としてブレイクしたことでグループの人気と知名度が跳ね上がったことなどを考えても、滝沢氏の戦略は「大正解」だったといえるだろう。

 旧ジャニーズから多くのタレントが移行した「STARTO ENTERTAINMENT」では、単独公演でアリーナを満員にするようなジュニアのユニットですら何年経ってもデビューできず、有力なジュニアメンバーの退所が相次ぐという事態が起きている。それと比べると、わずか数カ月でデビュー間近にまでこぎ着けられるTOBEは、メンバーたちの意欲の高まりが期待できそうだ。

 同じ旧ジャニーズから派生したTOBEとSTARTO社だが、デビュー前の若手の扱いにおいては滝沢氏が一枚上手といえるのかもしれない。

2024/11/12 20:00

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