上州沼田シードル醸造の定番シードル2種が、シードルの国際品評会で部門最高賞を受賞
[caption id="attachment_1239802" align="aligncenter" width="600"] 授賞式の様子。中央が代表の藤井氏[/caption]
フキワレ・シードルリー・上州沼田シードル醸造は、同社の定番シードル2種が、9月にスペイン・アストゥリアスで開催されたシードルの国際品評会「Salon International Sidra de Gala(通称SISGA)」において、部門最高賞のPremiumを受賞したことを発表した。
シードルとは、リンゴを原材料とするスパークリングワインのこと。「SISGA」は、フランスと並びシードルの本場であるスペインにて、2011年より毎年開催されており、世界中のシードルメーカーが参加するイベントだ。
沼田市が誇る高品質な生食用リンゴを使用
同社のシードルの原料には、沼田市が誇る高品質な生食用リンゴを使用。
国際的にはシードル専用品種による製造が標準的だそうだが、同社では、新たな品種栽培に頼らず、地元農家が栽培するリンゴでシードルを製造している。
同社の社長・藤井達郎氏は、「弊社が使用するリンゴは沼田市内の農家さんから廃棄予定のものを譲り受けています。廃棄予定とはいえ、贈答用最高品質にわずかに満たないというだけで、シードルづくりに必要なリンゴのスペックを十分以上に満たしています。農家さんは廃棄予定のリンゴを販売できる、我々は世界に通用するシードルを製造できる、沼田市は循環経済と地元産業の知名度アップを推進できる、と三方よしな関係を築いているのです」と話している。
今回の「SISGA」での受賞は、その理念が評価された結果といえるだろう。
スペイン・「SISGA」実行委員長のAnzu Fernandi氏は、次のように語っている。
「(前略)フキワレ・シードルリーは、小規模ながらも大胆に挑戦し、20カ国のトップシードル生産者と競い合い、見事に勝利を収めました。フキワレ・シードルリーの成功は、若いシードル工房が大規模な生産や長い歴史を持たなくても、献身と品質へのこだわりによって世界最高峰の製品を生み出せることを示しています。この受賞が、日本のシードルがまだ十分に知られていない海外市場での認知度を高めるとともに、地元のリンゴの利用を促進する素晴らしい機会となることを祈っております」
受賞商品をチェック
受賞した商品をチェックしていこう。
「沼田アップル ドライ alc8%」は、沼田市産の樹上完熟りんごを100%使用している。キレのある爽やかな味わいに仕上げた辛口シードル。揚げ物、洋食全般など食前食中酒に最適だ。
「沼田アップル スウィート alc6%」は、沼田市産樹上完熟りんごを100%使用している。りんご由来の豊潤な味わいを感じる甘口シードルだ。アップルパイなどのデザートや、サンドウィッチなどの軽食と相性が良いそう。
受賞記念キャンペーンを実施
今回の受賞を記念し、多くの人に同社のシードルを知って欲しいとの想いから同社は、メディア、飲食店経営者または酒類仕入れ担当者、酒販店バイヤーを対象とした無料試飲会を、11月28日(木)13:00~17:00に開催する。
無料試飲会の会場は、同社の代表・藤井氏が経営する神田の「Bar&Sidreria Eclpse First」にて。
シードルの国際品評会で部門最高賞を受賞!この機会に、フキワレ・シードルリー・上州沼田シードル醸造の定番シードル2種をチェックしてみては。
(江崎貴子)