日本代表FW上田綺世、負傷により年内の全公式戦を欠場へ…フェイエノールトが発表
フェイエノールトは4日、同クラブに所属する日本代表FW上田綺世の負傷状況を発表した。
上田は10月30日、エールディヴィジ第4節延期分のアヤックス戦(0-2)にスタメン出場。3日前に行われた第10節ユトレヒト戦(○2-0)戦を欠場し、状態が心配されていたなか、ブライアン・プリスケ監督の「彼は100パーセント健康」との言葉通りスタートからピッチに立っていた。しかし、前半も終盤に差し掛かった頃に負傷し、40分にはアルゼンチン人FWフリアン・カランサとの交代でピッチを後にしていた。
試合後にはオランダメディア『テレグラーフ』によって、「彼はハムストリングを負傷しているようだ。数週間離脱しないといけないかもしれない」というプリスケ監督の言葉が伝えられていた。だが、今回のフェイエノールトの発表によると、上田の状態は当初の想定よりも思わしくなかったようだ。
今回、フェイエノールトは「上田綺世が年内に復帰することはない」と報告。上田が太もものケガに見舞われたことを明かした。少なくとも、ウインターブレイク突入前最後の試合となる12月22日のエールディヴィジ第17節PSV戦までの全公式戦を欠場することが予想されている。
現在26歳の上田は昨シーズンよりフェイエノールトでプレー。今季は開幕直後こそメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスのバックアッパーに甘んじていたが、ヒメネスが太ももの負傷により全治約3カ月間の離脱を強いられると、代役として攻撃陣をけん引する活躍を披露。23日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節ベンフィカ戦(○3-1)では、自身CL初ゴールを挙げただけでなく、公式戦3戦連発を記録していた。今季はここまで公式戦13試合のピッチに立って4ゴールをマークしている。
上田の負傷はフェイエノールトだけでなく、日本代表にとっても大きな痛手となる。日本代表は11月にFIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)のアウェイ2試合を控えている。背番号「9」を託された上田は、ここまで行われたアジア最終予選の全4試合にスタメン出場して2ゴールを挙げるなど、攻撃陣の中心に君臨。だが、今回の負傷により、上田は11月のアジア最終予選を戦う日本代表メンバーから外れることが決定的となった。