【エリザベス女王杯】武豊騎手が20年ぶり5勝目へ 低迷続くハーパーを復活に導くか
武豊騎手がハーパー(牝4、栗東・友道康夫厩舎)で、エリザベス女王杯(3歳上牝・GI・芝2200m)の20年ぶり5勝目を目指す。
3歳限定戦だった時代も含め、武豊騎手はエリザベス女王杯に31回参戦。当初から人気馬に騎乗していたが、88年はシヨノロマンで2着、89年はシャダイカグラで20着、99年はファレノプシスで6着。1番人気でも悔しいレースが続いた。それでも21世紀を迎えると流れが変わる。01年にトゥザヴィクトリーで初制覇を果たすと、そこから02年のファインモーション、03年と04年のアドマイヤグルーヴとV。自身2回目となる同一GI・4連覇の偉業を成し遂げた。
今年のパートナーはハーパーだ。昨年のクイーンCで重賞初制覇。その後も桜花賞が4着、オークスが2着、秋華賞が3着、エリザベス女王杯が3着と、GIで好勝負を続けた。ただ、昨年の有馬記念以降は9着、13着、15着と惨敗続き。武豊騎手が初騎乗した前走の府中牝馬Sでも早々と失速し、最下位の15着に沈んでいる。2戦連続のタッグで復活に導けるか。名手の手綱捌きに期待がかかる。
武豊騎手が20年ぶりのエリザベス女王杯制覇となれば、自身の同一GI最長ブランクV。有馬記念の16年(90年オグリキャップ→06年ディープインパクト)を4年も更新することとなる。レジェンドらしい珍記録が生まれることにも期待したい。