えっ同じ人!? 自信がなかったアラフォーが激変した、アイメイクの簡単テクニック
「顔の比率を描き変える骨格補正メイク専門家」池田 曜央子(いけだ・ようこ、47歳)です。元設計士の私が考案した顔の比率を補正する『骨格補正メイク』は、センス不要で理論的なメイク法として、著書やSNSなどで発信しています。
今回は、メイクで素敵に変身したアラフォー女性の事例と、その具体的な方法を解説したいと思います。
◆「え、本当に同じ人!?」3ケ月には別人に
今回ご紹介するTさんは、当初、笑顔も作れないくらい自分に自信がありませんでした。でもメイクレッスンで回を重ねるにつれどんどん表情が明るくなり、3ケ月後には自分のことを「かわいい!キレイ!」と認めることができるようになったのです。
◆外見づくりは「ゴール」と「現在地」を明確に!
Tさんの受講のきっかけは「あるインストラクター資格を取得したけど、周りの人が素敵すぎて、私なんかがとすっかり自信をなくして自分を出せない」というものでした。講師業での起業は、ある意味自分自身が商品でもあります。自信がない講師から習おうとは誰も思いませんよね。
自分に自信を持てて、かつ理想のお客様から選ばれる外見づくり。そのためにはまず「自分がどうなりたい」のか。さらに「誰に、選んでもらいたいのか」、そのゴールを明確にすることから始めます。
ゴールの設定に無理は禁物!Tさんからは「大人っぽいかっこいい系は自分のキャラではないし無理があるけど、可愛らしいキチンと感ならいけるかもしれない」とのこと。このように、まずは「ここならいけるかも」そんな無理のないところから設定しましょう。このゴールさえ決まればこっちのもの。次は現在地を客観的に理解します。
◆あなたの顔の「現在地」は、測ればわかる
つづいて、現在地の把握。顔も体も、現在地は測れば分かるのですが、今回は顔についてお伝えします。測る理由は、比率を出せば主観ブロックが外れるから。客観的に現在地を理解するためにも、ぜひみなさんも一度測ってみることをおすすめします。測って出た比率と、理想の比率を比べれば、どこに向かえばいいのか明確になります。
たとえば、目の理想の比率は、以下の通りです。
・「目の横幅:縦幅」=1:0.3
・「目の横幅」と「左右の目頭の間隔」が同じ
この理想と、自分の顔のギャップを埋めるようにメイクをすればよいのです。
◆「離れた目」を近づけるアイメイクの方法
Tさんの顔の比率を分析すると理想の比率に対して「目は遠心、まぶた広め、輪郭は面長」。つまりメイクをする時は、「目を近づける、まぶたを狭める、輪郭の幅を出す」と特徴の逆に向かってメイクをすればいいわけです。
ここでは、シャドウ+アイライン+マスカラで「目を近づける」方法を解説しましょう。
基本的に、目頭を内側に広げ、目を寄せて見えるようにメイクすればよいのです。
①アイシャドウのベージュ系(a)をアイホールに。ピンクやオレンジ系(b)を、目頭は内側へ、目尻は目幅どおりに。ブラウン(c)を目のきわに。
②黒のジェルペンシルで黒目の外側~目頭までまつ毛のきわに入れる。
ブラウンのジェルペンシルで目頭のくの字部分をなぞる。やりすぎるとギャルっぽくなるので、自然に影をつける程度のくの字に。
アイシャドウのブラウン(C)で目頭を内側にのばして「切開ライン」を入れ、目頭を寄せる。
③マスカラはまつ毛全体につけたあと、目頭を内側に長くのばす。
<使ったアイテムはプチプラばかり>
・アイシャドウ:キャンメイク パーフェクトスタイリストアイズ22
・アイライナー:ケイト レアフィットジェルペンシルBK-1、BR-1
・マスカラ:デジャヴュ ラッシュノックアウト エクストラボリュームE ブラック
◆輪郭はメイクよりもヘアスタイルが効果的
また、輪郭の補正については、メイクよりヘアスタイルで簡単に解決します。
有るものを無く見せるのは至難の業なので、無いものを有るように見せる方が簡単です。たとえば面長さんはどうやって横幅を出すか、逆に丸顔さんはどうやって縦幅を出すか……という方向で考えれば、似合うヘアスタイルが明確になります。
Tさんの場合は、サイドをふわっとセットできるように髪を少し伸ばしてもらいました。
◆キレイになると、内面も変わってくる
Tさんに会う度に、「最近何か嬉しい変化はありました?」と聞くと、「久しぶりに会った友人から、すごい変わったね!可愛くなった!って褒められました」「夫が私に興味を持ち始め、こんなのも似合いそう!って一緒に服を選びに買い物について来てくれるようになりました」など、嬉しそうに笑顔で話してくれるようになりました。
そして講義の最終回では、「キレイになって思ったんですけど、もっとキレイになりたいなって欲が出てきました」。たった3か月前は「自信がなくて…」なんて下を向いていた人と、同一人物とは思えない自己肯定感の爆上がりっぷりですよね!
◆好印象は、センスでなく理論で作れる
選ばれる好印象な外見とは、見る人が安心感を持つ見た目です。ぜひ“見せたい印象”と“理想のバランス”を掛け合わせて、あなたの魅力を最大化していきましょう。
ビフォーアフター事例とはたった2枚の写真ですが、その間にはコツコツと努力を重ねたからこそ手に入れた感動溢れるストーリーが詰まっています。好印象とは、センスではなく理論でも作れる!ぜひ自分に自信が持てる好印象な外見を手に入れて、望む未来に向かって挑戦してほしいと心から願っています。
<文/池田曜央子>
【池田 曜央子】
(いけだ・ようこ)メイク講師。骨格補正メイク考案。一般社団法人日本骨格バランス協会代表理事。
1977年生まれ、青山学院大学経済学部卒業。建築士だった38歳のころ、愛犬の事故死でうつ状態に陥り、糖質依存となり15kgの激太り。外見差別を受けたことをきっかけに、美容・ファッションなどを学び、メイク講師として活動を開始。輪郭と顔パーツを数値で分析、骨格や年齢による変化を補正し、好印象な美人に近づける独自の「骨格補正メイク」を考案。メイク講座やスキンケア講座などで1000名を超える女性を変身させる。43歳で-17kgのダイエットも成功させ、ミセスコンテストで特別賞受賞。著書『骨格補正メイク 顔の比率を描き変えて、一生美人!』(主婦の友社) Instagram:@ikeda.makeup ブログ