台所用洗剤を水で薄めると… 企業が教えるデメリットに「もうしない」
食器や調理器具を洗うのに欠かせない食器用洗剤は、毎日欠かさず使う物です。
原液のまま使う人もいれば、節約のために水で薄めて使う人もいるでしょう。
スポンジに出してから薄めるよりも、容器で薄めておくほうが手間もかからず便利です。しかし、この保管方法には『ある危険』が潜んでいることを知っていますか。
『LION(以下、ライオン)』のウェブサイトでは、『水で薄めた食器用洗剤を保管してもいいのか』について解説しています。
薄めて保管すると洗剤が変質する
※写真はイメージ
台所用洗剤を水で薄めて保管するとなぜ変質するのか、その理由を『ライオン』は次のように回答しています。
水で薄めて保管しておくと、細菌が液の中で繁殖して変質する可能性があるため、薄めて保管するのは避けてください。使用の都度薄めてご使用ください。
LION ーより引用
変質の原因となるのが、洗剤の容器や蛇口に付着した細菌です。
原液と水を混ぜて薄める作業を行う時に細菌が入り込むと、洗剤をエサにして細菌が繁殖してしまいます。
細菌が繁殖した食器用洗剤を使うと、汚れを落とすどころか細菌を塗り広げることになり、作業としては本末転倒です。
どうしても薄めたい場合は、手間であっても使うたびに薄めるようにしましょう。
細菌が繁殖した食器用洗剤は、濁って変色したり異臭を発したりする場合があります。
見た目や臭いに変化を感じた時は、新しい洗剤に取り替えましょう。
食器用洗剤の適正量とは
食器用洗剤の使用量はどのように決めていますか。「何となくこれくらい」と、直感や経験で決めている人も多いでしょう。
食器用洗剤には、『家庭用品品質表示法』と『食品衛生法』に基づいた適正量がパッケージに明記されています。
『水1ℓにつき何㎖』、『原液を何倍に希釈する』など、製品によって適正量が異なるため、食器用洗剤を使う前に確認しておきましょう。
「たっぷり使ったほうが汚れが落ちそうだから」と規定以上の量を使うと、泡を流しきるのに時間がかかります。
洗剤の無駄遣いになるだけでなく、水道代もかさんでしまうため注意しましょう。
適正量の洗剤を使うと同時に、食器の洗い方も工夫するとより効率的に食器が洗えます。
使用後の食器はすぐに洗うようにしたり、洗えない時には水に漬けたりしておくと、汚れが落ちやすくなり、適量の洗剤ですっきり洗えるでしょう。
洗剤の正しい使い方について紹介しました。
節約のために薄めて使っている人は、使い方を見直してみましょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 LION