田中律子さん「3拠点生活」のすすめ。都会、海、山が必要な理由とは【インタビュー】(後編)
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人生を楽しむために、部屋から海を臨む沖縄の家、ネイティブアメリカンを意識した山の家、仕事場でもある東京の「3拠点生活」を送るタレントの田中律子さん。都会生まれの彼女が、自然と触れ合う魅力を知ったきっかけ、はまった理由をお聞きしました。
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「自然と触れ合う楽しさ」を教えてくれたのは、16歳には過酷な雑誌の撮影だった
――都会育ちの律子さんが自然と触れ合うことのすばらしさ、快適さに目覚めたのはいつごろですか?
高校生のときに『アウトドア』という雑誌の表紙をやったのがきっかけなんです。今とは違って、キャンプ場とかもぜんぜんなかった時代。16歳17歳で、アウトドア雑誌のヒゲのおじさんスタッフさんたちと、山の中でテントを張って、本当に泊まって。朝は川で顔を洗って。
長いときは2泊、シャワーも浴びれないし、トイレもないから、ティッシュを渡されて「あっちでしてきて」って(笑)。最初は、もう「え――――」って感じでした。
「1人1品は必ず料理を作ろう」というルールで、料理もおじさんたちに教えてもらいました。いかに鍋を洗わずに料理を作るかみたいな(笑)。焚き火の楽しさも、釣りの楽しさも、楽しいことをたくさん教えてもらいました。自然の中でこんなことできるんだって。
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17歳のころ
―― そのときの撮影で、キャンプの楽しさ、自然の楽しさを知ったんですね。その後、プライベートでキャンプに行くようになったんですか?
免許を取ってからは、車のうしろにはいつもテント類を積んで、友だちと行っていました。そのころから「自然を楽しむ」っていうのをやるようになりました。中学生のときにダイビングも始めたので、ダイビングとキャンプとというのが、私のストレス発散にもなっていました。
―― 体を動かしたり、自然を楽しむ以外にストレス発散方法はありますか?
そうですね……逆で言ったら、六本木に飲みに(笑)。
――え、自然派のイメージが強いからびっくりです。
ネオンの明るさも、今も大好きですよ(笑)。やっぱりどっちも必要です。
―― じゃあ、やっぱり3拠点が必要なんですね。
めちゃくちゃ、その通りです。沖縄だけでも、東京が恋しくなると思うし、山だけでもやっぱり東京は恋しくなる。でも東京だけだと自然が恋しくなるし。 なので今、海、都会、山、全部のいいとこ取りです。
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■田中律子
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1971年東京都出身。12歳でスカウトされ、モデルデビュー。女優として数多くのテレビドラマや映画に出演するほか、1988年筒美京平・初プロデュースの「FRIENDSHIP」でアイドルデビュー。サンゴの再生に取り組むNPO法人「アクアプラネット」や一般社団法人「日本サップヨガ協会」の理事長も務める。「路線バスで寄り道の旅」(テレビ朝日系)、「ワルイコあつまれ(NHK総合)の「バブルランウェイ」のコーナーに出演中。インスタグラムは