「モ無動画」で逮捕、Naomiiiが取調室で受けた理不尽な要求「一緒に消そうか」
海外サイトにモザイク無しの性的な動画をアップするなどして、およそ2年で1億円の収益をあげていたというNaomiiiこと板橋尚皇実さん(32)。彼女が逮捕されたのは、今年5月のこと。逮捕現場は、ビジネスパートナーでもある交際男性と暮らしていた福岡の自宅。早朝、突然のチャイムにドアを開けると、警察官がこう告げた。
「今日はなんで来たかわかる? 今から飛行機に乗って東京に行くんだよ」
板橋さんはそのまま飛行機で東京へと護送され、勾留生活を送ることとなる。板橋さんが振り返る。
「じつは逮捕の2カ月前にも警察の人が10人くらい来て、家宅捜索を行い、スマホや動画編集に使っていたタブレットを押収していったのです。その後も警察官の事情聴取に応じていたので、たぶん在宅起訴になるのかなって思っていたら、いきなりの逮捕だったので驚きましたよ。これは勝手な想像ですけど、もしかしたら私たちが逃亡を図るんじゃないかと思って、逮捕に踏み切ったのかもしれません。荷物は何ひとつ持ち出せませんでした。空港では一応、手錠を布で隠して見えないように配慮してくれたんですけど、いかつい黒スーツの警官が10人くらいで囲っているので、私が何かやらかしたってバレバレでしたね(笑)」(板橋さん、以下同)
東京では警視庁本部西が丘分室(北区)に留置され、約1カ月にわたって取り調べを受けた。
「女性の警察官が付き添うこともありましたけど、担当は男性でした。私が投稿した動画は、事細かに静止画で印刷されて、分厚い冊子にまとめてあったんです。それを見ながら、『これってどうやって撮ったの?』とか、外で撮影しているものについては『これどこで撮ったの?』とかしつこく聞かれました」
取調室では、男性警察官から理不尽な要求を突きつけられたことも…。
「ポルノハブとファンサイトの『オンリーファンズ』、それからXのアカウントを消すよう求めてきたんです。しかも『一緒に消そうか』なんて軽いノリだったから『消しません』って突っぱねたら、『もっと勾留が長引くよ』『刑務所に入る可能性だってあるんだよ』って圧力をかけてきて…。でも、たとえばXなら60万人以上フォロワーがついていて、買い取りを希望する人が出てくるかもしれないし、事業を継続させるためには重要なアイテムじゃないですか? だから絶対に消したくなかった。自分で言うのも変ですけど、メンタルだけは強いんですよ。気が弱いカレシだったら消していたかも(笑)」
その後、8月に初公判を迎え、9月4日には懲役2年(執行猶予4年)、罰金200万円の判決を受けた。動画で稼いだ金は没収され、財産も差し押さえられた。約5000万円の追徴金を支払うためにも、SNSのアカウントは欠かせない。そして彼女は現在、交際男性と愛犬2匹とともに二拠点生活を送っている。
「保釈後はとりあえず祖母が住んでいた家に荷物を運び入れて、なるべく広い新居を探したんですけど、銀行口座の残高はゼロで、おまけに無職。逮捕時に名前がバンバン出てしまったこともあって、貸してくれる人が見つからない。そんな時に、ある不動産業者の方が『ボロボロの家ならあるよ』って静岡の物件を紹介してくれたんです。家賃は3万9000円。まだ水道も通っていなくて、お風呂場もボロボロですけど、富士山がよく見えるんですよ。基本的な工事が終わり次第、あっちの家に完全移住して、DIYをしながら暮らしていきたいですね」