棺の中で手を動かした乳児、病院に搬送も救うことは叶わず 2度の死亡宣告に嘆く家族(ブラジル)
17日夜、ブラジル南部サンタカタリーナ州コヘイア・ピントの「ファウスティーノ・リスカローリ病院(Faustino Riscarolli Hospital、以下FRH)」に、キアラ・クリスレイン・デ・モウラ・ドス・サントスちゃん(Kiara Crislayne de Moura dos Santos、生後8か月)が父親に付き添われて来院した。
診察した医師は当時、「ウイルスに感染している」と診断し、キアラちゃんは治療を受けて退院したが、19日午前3時頃、再び体調を崩してFRHに再来院し、同じ医師が死亡を確認した。
そして家族が死亡宣告を受けてから2時間後、遺体は葬儀会社のオーナーであるアウレオ・アルーダ・ラモスさん(Aureo Arruda Ramos)に引き取られ、午前7時頃に準備が整い、キアラちゃんの通夜が始まった。
ところが家族は午後6時頃、棺の中のキアラちゃんが呼吸をしていることや、体温が一定に保たれていることに気付いた。また、親戚の1人がキアラちゃんの指を触ったところ、ギュッと握り返すなどの反応が見られ、午後7時には葬儀場に軍事消防団が駆けつけた。その時点で、最初の死亡宣告から16時間が経っていた。
その結果、通夜が中止され、キアラちゃんが運び出される際には、集まった家族や親戚から喜びの拍手や歓声が上がった。消防団の説明によれば、キアラちゃんには当時、弱いながらも脈があり、脚には通常死後6~8時間で始まる死後硬直は見られなかったという。
一方で、瞳孔は反応を示さず、首や耳の後ろが腫れており、病院到着後に行われた検査で、通常は成人の約1.5倍と言われる心拍数が1分間に71回と低いことが分かった。また、全身に酸素が届いているかどうかの基準となる酸素飽和度(正常値は96%以上)が、危険水準の89%を下回る84%にまで低下しており、即時のケアが必要な状態だった。
確認のために、医師は心電図検査を行ったが、心臓の電気的活動を測定することができなかった。キアラちゃんは心停止の状態で、家族は2度目の死亡宣告を受けた。
なお家族は、最初の死亡宣告を受けた時、医師から「死因は嘔吐による窒息である」と伝えられていた。ところが死亡診断書には「脱水症状と腸内細菌感染症によるもの」と別の内容が記載されていたことも明らかになっており、父クリスティアーノ・サントスさん(Cristiano Santos)は、「私たちは娘の死に打ちのめされていました。そして希望の光が差したと思ったら再び、こんな結果になってしまったのです」と肩を震わせて語った。
科学警察は現在、この件について調査を進めており、30日以内には最終的な結果報告をすることを約束したが、今回のニュースには次のような感想が寄せられている。
「なんて悪夢。安らかに眠ってね。」
「同じような話はよく聞く。なぜしっかりとしたチェックをしないのか。」
「またブラジルから。怖い話をよく聞くよね。」
「信じられないほど、心が痛む。この子がかわいそうだし、家族にも支援が必要だろうね。」
「これはたぶん医療ミスだろう。子供はもしかしたら生きていたかもしれないよ。」
ちなみに2020年にはインドネシアで、棺の中の遺体の手指が動く様子をカメラが捉えて注目された。ただこの現象は、腐敗過程の一部であり、「決して珍しいことではない」と伝えられていた。
⏯️ Família percebe que criança era velada viva em Santa Catarina
Criança foi levada do velório ao hospital com sinais de saturação. Porém, morte foi declarada pela segunda vez no mesmo dia
Leia: https://t.co/Hysf0T0SVX pic.twitter.com/VYC39pdXfq
— Metrópoles (@Metropoles) October 20, 2024
画像は『The Irish Sun 「FAMILY AGONY ‘Dead’ baby girl found ALIVE inside coffin at her own funeral - only for family to be hit by double heartbreak」(Credit: Newsflash)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)