「顔をグーで殴られても耐えて…」障害を持つ我が子、ワンオペで育てる母親が見つけた突破口とは(後編)
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東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃんです。
中学生になった現在の長女は、反抗的な態度をとることも多々あるけれど、ADHDの特徴を炸裂させていた時と比べればカワイイもの。長女が当時小学1年生だった時は、こだわりの強さによって自分の気持ちをおさえられず、人のモノをとりあげたり、寄声をあげたり、自傷行為のようなことをして見せつけてくる始末。
今回は、大変だった当時を振り返って、荒れる子どもへの対応において良かった&悪かった行動の例を話したいと思います。
負のスパイラルから抜け出すために私がやったことは 次ページ
荒れる娘と正面からぶつかりあい、顔をグーで殴られていた日々について前編でお話しました。
でも、これって負のスパイラルなんです。自分(親)の気持ちを伝えるし態度で示すから、一見お互いの精神を安定させるのにいいような気がするけど、実のところは長引くだけ。親は相手をせず、我慢をしてやり過ごす方がいいと思います。こっちの寿命が縮む気もしますけれど(涙)。
ペアトレで学んだ「スルースキル」を試してみた
以前、『ペアレント・トレーニング』(ペアトレ)に参加した記事を描きました。
このペアトレで学んだ『スルースキル』を実施してからは、少しは落ち着いた状況になっています。
スルースキルだなんてカッコイイ感じで言っていますが、私がやっている行動は簡単に言うと「耳にフタ」です。
効果抜群!その方法は 次ページ
子どもの怒りを受け流す
・子どもが荒れ狂っているのを目にしたら、大きく深呼吸をして5秒待ちます。
・そうやってアンガーマネジメント(怒りのコントロール)をして、相手の負のパワーを華麗に(!?)かわす!
つまり正面から相手をするのではなく、受け流すわけですが、こうすると張り合いがないのか子どもがおとなしくなるんです。
ペアトレでは、この「落ち着いたタイミング」で優しく語りかけて、感情を抑えたことを褒めるのがいいですよーと学んだのですが、長女の場合は、必ずといっていいほどすぐにコテンと爆睡してしまい、褒める隙がない……!あれだけ激しく怒っていたのに、電池が切れたかのように寝てしまうんです。それだけ体力を使ったということなんだろうなぁ。
ちなみに、中学生になった長女は「ママって人の話を聞かなくない!?」という口癖があります。これってスルースキルの結果でしょうか(汗)。
正しい育児法なのかどうかはさておき、ひとつの例として参考にしていただければ嬉しいです。
次回は、公共の場で荒れた時にどう対処していたのかをお話します。大変でしたが、ちょっとした笑えるハプニングもありました……!