中国・河北省石家荘市にある集合住宅のエレベーター内で14日、飼い犬が宙吊りになる事故が発生した。

当時の様子を捉えた動画は翌日、中国ネットメディア『闪电新闻』が公開し、高齢の飼い主の男性の不注意な行動や、幸運だった犬の姿に注目が集まった。

動画では、赤いハーネスと黒のリードを付けたボーダー・コリーが、飼い主より先にエレベーター内に乗り込むのが確認できる。

ところが飼い主は、2メートルはあると思われるリードを手にしているにもかかわらず、エレベーターを背にしたまま、すぐには乗り込まなかった。それどころか犬に全く注意を払わず、いざ乗り込もうとして振り向くと、エレベーターのドアが閉まった。

そして犬は、リードがドアに挟まれた状態でエレベーター内に取り残され、エレベーターが動き出してしばらくすると、リードが上に引っ張られ、犬が瞬時に宙吊りの状態になった。

エレベーター内に1メートルほど残されていたリードはその後、ドアに吸い込まれて見えなくなり、慌てた犬が体をよじらせて必死にもがいたところ、幸運にもハーネスから抜け出して落下した。

なお、飼い主の情報や犬のその後については不明だが、この動画はSNSで拡散されており、次のようなコメントが寄せられた。

「もうダメかと思ってドキドキしてしまった。」

「犬が助かって本当に良かった。」

「かわいそうな犬。これはトラウマになるだろうね。」

「犬とエレベーターに乗る際には、特別な注意が求められる。この飼い主の行動は理解しがたい。」

「私が犬とエレベーターに乗る時はいつも、抱っこしているわ。」

「犬が自力でハーネスを抜け出すことができて良かったよ。」

「こうした事故で、毎年どれくらいの犬が命を落としているのだろうか。」

「以前、似たような事故で飼い主が指を切断したという話を聞いたことがある。注意しないとね。」

「犬は本当に怖かっただろうね。」

「もしハーネスを付けていなかった場合、犬はおそらく首を絞められていただろう。」

ちなみにロシアでは2021年、エレベーターの外に取り残されたシーズーが、偶然その場に居合わせた男性に助けられた。飼い主の女性はエレベーターに乗る際に、シーズーのことを確認していなかった。

画像は『Daily Mail　TikTok「This pup’s life flashed before it’s eyes」』より

（TechinsightJapan編集部　A.C.）