誰でも自分にとって特別な数字というものがあるだろう。自分の誕生日であったり、パスワード、なぜだかわからないが気に入っているラッキーナンバーなどだ。しかし、なぜ人間は特定の数字に固執してしまうのだろうか？　もしかしたらそれは数字があなたの心を支配しているからかもしれない。

　数字に関連した奇妙なシンクロニシティに「11時11分現象」というものがある。『11:11 The Time Prompt Phenomenon: Mysterious Signs, Sequences, and Synchronicities』の著者マリー・ジョーンズとラリー・フラックスマンによると、こうしたゾロ目の数字には偶然以上の何かがあるという。

「あなたは毎晩目を覚まして時計が11時11分を指しているのを見ますか？　それとも3時33分？　あるいは4時44分でしょうか？　あなたの人生の中で、同じ数字の並びが何度も何度も出てくるように思えますか？　世界中の何百万人もの人が同じ現象を経験していることを知っていましたか？　これらの不思議な数字の並びは『タイム・プロンプト』として知られており、デジタル時計、携帯電話、レシート、看板、広告などに表示されます。純粋な偶然の一致のように見えますが、実際には何か重要な何かに注意を払うために促している天使、導き手、あるいは宇宙自体のような高い次元からのメッセージだとしたらどうでしょう？」

　著者らによると、11:11という数字は宇宙からの「モーニングコール」のようなものであり、何かに注意を促しているサインなのだという。これを宇宙人からのサインだと考える人々もおり、オルタナティブサイト「Mysterious Universe」の執筆者であるニック・レッドファーン氏は、アメリカで開催されたUFOカンファレンスで11:11とUFOの関係に固執する青年に出会ったという。どこでも彼は腕時計屋ノートパソコンや電子レンジなどで、11時11分11秒という数字を見たと主張しており、まるで数字に心が支配されているかのようだったそうだ。

　実際のところ11:11に特別な意味があるかは分からないが、たとえばふと時計に目をやったときに、10時58分や14時17分を指していたとしても気にとめることはないだろう。ゾロ目は記憶に残りやすいため、そのことに神秘性を感じてしまうだけなのかもしれない。それでも、時計が偶然4時44分を指していたら、気味の悪さを感じてしまうが……。

参考：「Mysterious Universe」、ほか

※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。