セネガル代表、政府の承認を得られずシセ監督が退任…協会は契約更新を進めるも約9年間の長期政権に幕
セネガルサッカー協会(FSF)が2日、アリウ・シセ監督が退任することを発表した。
シセ監督は、現役時代にパリ・サンジェルマンやバーミンガムでプレー。2009年に現役を引退すると、2012年よりU-23セネガル代表コーチとして指導者としてのキャリアをスタートし、2015年からセネガル代表の指揮官に就任した。2018年、2022年には2大会連続でFIFAワールドカップ本戦に出場し、2021年には同国史上初のアフリカネーションズカップ優勝へ導くなど、約9年間に渡ってセネガル代表を指揮してきた。
今年8月にシセ監督は契約満了を迎え、FSFは同監督と1年間の契約延長について交渉を行っていたが、ここにセネガルの青年・スポーツ・文化大臣が介入。FSFは先月30日に同大臣より『シセ監督との契約更新を承認しない』旨の文書を受け取ったと発表した。
FSFによれば、承認されなかった理由として、前回の契約条項に定められていた2023年のアフリカネーションズカップでの優勝、FIFAワールドカップカタール2022で準々決勝へ進出という目標を達成できなかったこと、セネガル代表のFIFAランキング低下、代表チームとセネガル国民との間に不和が生じる恐れがあることなどが挙げられたという。
FSFは青年・スポーツ・文化大臣の通告を受けて、契約延長交渉の打ち切りを決定。シセ監督への声明を発表し、「就任して以来、代表チームを率いて素晴らしい協力関係を築き、輝かしい成績を収めてきたアリウ・シセ氏に感謝し、今後のさらなる成功を祈念します」とこれまでの功績を称えて別れを告げた。
セネガル代表は、10月12日に2025年アフリカネーションズカップ予選マラウイ代表戦をホームで迎える。