ヘスス・ナバスがキャリア最後の“偉大なる戦い”へ…セビリア・ダービー通算出場数歴代1位タイ浮上なるか
セビージャの主将DFヘスス・ナバスが、6日に行われるラ・リーガ第9節ベティス戦に向けた決意を語った。3日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
スペイン南部・セビリアの街を赤と緑が二分する“ダービーマッチ”は、偉大なるダービーを意味する“エル・グラン・デルビ”で親しまれている。1909年2月に初めて対戦して以来、両者は永遠のライバルとして憎み、罵り、いがみ合い、そしてある時は肩を支え合った。そんな欧州トップクラスの過激さを誇る一戦はこれまでに131回の歴史を持っている中、今シーズン最初の対戦を6日に控えている。そして、同試合に並々ならぬ思いをかけているのが、セビージャの主将ヘスス・ナバスだ。
クラブのカンテラーノで、2003年にトップチームデビューを果たして以降、プロキャリアの大半をセビージャで過ごしてきたヘスス・ナバスは、今年11月に39歳を迎える。すでに、年内限りでの現役引退を発表しているため、最後の“エル・グラン・デルビ”となる同選手は「普通の試合とは異なり、我々にとっても、セビジスタにとってもより大きな意味を持つんだ。最後のダービーを楽しみ、セビジスタに勝利を捧げられることを楽しみにしている。この試合のことは誰もが知っているし、新しい選手たちには特別だということを教え込んでいる」と“ダービーマッチ”の重みを改めて語った。
そんなヘスス・ナバスのダービー初出場は2005年5月で、その後はマンチェスター・シティでプレーした時期があったものの、通算出場数は『27』を記録。『スポルト』によると、この数字は歴代2位で、1位のホアキン・サンチェス氏(ベティス/昨夏引退)との差は『1』とのこと。つまり、今回プレーすればトップタイに並ぶのだ。このことについては「ダービーにこれほど多く出場し、特別な試合を楽しめたのは素晴らしいこと。ただね、僕にとって最高のご褒美は勝つことなんだ」と告白しつつ、「この情熱、この楽しさ、この盛り上がり…この街は今も昔も変わらない。ベティスに敬意を払い、セビジスタに勝利を捧げたいと思うよ」と思いを馳せた。
また、思い出に残っているダービーとして、2012年11月の一戦を挙げたヘスス・ナバスは「ホームで5-1と勝利した試合は、セビジスタが楽しんでくれたからとても印象深いよ。僕の親戚にはベティコがかなり多いんだけど、彼らも僕が成し遂げたことすべてを祝福してくれた」と振り返っている。
セビージャ、ひいてはスペインフットボール界のレジェンドであるヘスス・ナバス。6日、本拠地『ラモン・サンチェス・ピスフアン』で、プロキャリア最後の“偉大なる戦い”に挑む。