【大井・東京盃注目馬】伝統の短距離重賞 JpnI馬2頭を含む実績馬集結

 大井競馬場で10月3日(木)に行われる東京盃(3歳上・JpnII・ダ1200m)。1967年に創設された伝統の一戦で、当時から大きな施行条件の変化はない。始まった当時の地方競馬は長距離指向が強く、スプリント重賞は珍しい存在だったという。

 01年にJBCスプリントが創設されると、Road to JBCに指定され、現在では同レースを目指す馬が始動するレースとなっている。今年もJpnI馬イグナイターをはじめ、好メンバーが集結。ここを制し、大舞台への直行切符を手にするのはどの馬か。発走予定日時は3日(木)の20時10分。主な出走予定馬は以下の通り。

■イグナイター(牡6、兵庫・新子雅司厩舎)

 昨年は春にさきたま杯を制すと、秋には南部杯で2着、続くJBCスプリントでJpnIタイトルを手にした。春秋の短距離ビッグタイトルを獲得したことが評価され、2年連続のNAR年度代表馬に選出。今年はフェブラリーS、ドバイGSに出走と、地方競馬の枠を超え、JRAや世界まで活躍の場を広げている。JBCスプリント連覇へ。まずは秋初戦で弾みの付く勝利を。

■チカッパ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)

 デビュー3戦目からダートに転じ、昨年内には2勝をマーク。今年初戦のヒヤシンスSは伸びを欠き5着だったが、1ハロン距離を短縮した昇竜Sを制し、改めて短距離戦への高い適性を示した。続く兵庫CSは今回も出走するエートラックスの逃げ切りを許すも、北海道SCでは鋭い決め手で同馬に雪辱を果たす。もっとも良さが出るワンターン1200mで重賞連勝といきたい。

■シャマル(牡6、栗東・松下武士厩舎)

 22年から23年にかけ、東京スプリントや黒船賞など重賞4勝。GI/JpnIでも上位入着を果たしたが、23年のさきたま杯で競走中止すると、続くプロキオンSで競走除外となり、長期休養に入る。復帰後2戦は7着、4着だったが、黒船賞、かしわ記念を連勝して完全復活。相棒の川須騎手を背に大きく飛躍した。7つ目のタイトルをつかみ、佐賀へと駒を進めたい。

■エンテレケイア(牡6、浦和・小久保智厩舎)

 今年の夏に突然本格化を迎え、川崎スパーキングスプリント2着をステップに、習志野きらっとスプリントを6馬身差で圧勝して初タイトル。続くアフター5スター賞で重賞連勝を飾り、南関東短距離路線のトップクラスまで駆け上がった。6歳になって一気に強くなった遅咲きのスター候補。勢いそのままに、ダートグレード競走のタイトルもゲットなるか。

 そのほかにも、東京スプリント、クラスターCでともに2着のクロジシジョー(牡5、栗東・岡田稲男厩舎)、6戦連続連対中のエートラックス(牡3、栗東・宮本博厩舎)などが出走を予定している。

2024/10/3 13:00

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