ドルトムント、リヴァプール、ユーヴェら連勝! イングランド勢は揃って白星【CL第2節結果一覧】
2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節の全18試合が10月1日から2日にかけて各地で行われた。
今季より新フォーマットが導入されたCLでは、第2節でもビッグクラブ同士の注目カードが実現。アーセナルとパリ・サンジェルマン(PSG)の一戦は、前半20分にDFラインの裏に飛び出したカイ・ハヴァーツがヘディングでゴールネットを揺らすと、続く35分にも得意のセットプレーからブカヨ・サカが追加点を奪う。PSGは後半に追い上げを見せるも、最後までゴールネットを揺らすことはできずにタイムアップ。アーセナルが今大会初勝利を飾った。
第1節でディナモ・ザグレブ相手に9-2と衝撃的なスコアで大勝したバイエルンは、同じくヤングボーイズとの一戦を3-0で制して白星スタートを切ったアストン・ヴィラの本拠地に乗り込んだ。両チーム攻守に狙いをもった試合は、スコアレスで時計の針が進んだものの、79分にパウ・トーレスからのスルーパスに反応したジョン・デュランが、飛び出していたGKマヌエル・ノイアーの位置を見てループシュートを沈める。このゴールが決勝弾となり、アストン・ヴィラがバイエルンを破って連勝スタートを飾った。
昨季の大会覇者であるレアル・マドリードは、第1節でスポルティングに敗れたリールと敵地で激突。試合はレアル・マドリードが立ち上がりに勢いを持って試合に入ったものの、前半アディショナルタイムにハンドでリールがPKを獲得すると、ジョナサン・デイヴィッドが冷静に決めて均衡を破る。後半に入るとレアル・マドリードは攻撃で良い形を作れず、試合はこのままタイムアップ。リールにとっては“大会盟主”のレアル・マドリード相手に大金星となった。
その他、第1節で勝ち点を落としたバルセロナはヤングボーイズに5-0、マンチェスター・シティはスロヴァン・ブラチスラヴァに4-0とゴールラッシュを見せ、双方今大会初勝利。リヴァプールはボローニャを2-0、レヴァークーゼンはミランを1-0で、ユヴェントスはライプツィヒを3-2で破り、2連勝を飾っている。なお、第2節においてはイングランド勢4チームが全勝と勢いを示した。
また、今節も各地で日本人選手が躍動。シュトゥットガルト所属のチェイス・アンリは、1-1で引き分けたスパルタ・プラハ戦の後半途中からピッチに立つ。セルティックはドルトムントに1-7と大敗を喫したものの、前田大然は2試合連続ゴールを記録しており、古橋亨梧はスタメンで、旗手怜央は後半頭から出場。スポルティングの守田英正は、フル出場でPSV戦の勝ち点獲得に貢献した。
フェイエノールト所属の上田綺世は、主力のサンティアゴ・ヒメネスが負傷した影響もあって、ジローナとのアウェイゲームにスタメン出場。1点をリードして迎えた35分にはPKのキッカーを託されたが、ゴール右を狙ったシュートはGKパウロ・ガッサニーガに阻まれた。上田は71分に交代でピッチを退くと、チームは直後に失点を喫したものの、終盤のオウンゴールで今大会初白星を飾っている。
モナコは2点を追いかける苦しい展開を強いられたが、後半の2得点でドローに持ち込むことに成功。モナコ所属の南野拓実はスタメンに名を連ねると、再三の決定機に絡んだ。自ら仕留め切ることはできなかったが、フル出場でチームの勝ち点「1」獲得に貢献している。なお、ディナモ・ザグレブ所属の荻原拓也はメンバー入りしたものの、出番はなかった。
リヴァプール所属の遠藤航に出番はなく、負傷離脱を強いられているバイエルンの伊藤洋輝、アーセナルの冨安健洋、ザルツブルクの川村拓夢はメンバー外で欠場した。
リーグフェーズ第2節の結果と順位表は以下の通り。
【リーグフェーズ第2節結果一覧】
■ザルツブルク(オーストリア) 0-4 スタッド・ブレスト(フランス)
■シュトゥットガルト(ドイツ) 1-1 スパルタ・プラハ(チェコ)
■インテル(イタリア) 4-0 ツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)
■ドルトムント(ドイツ) 7-1 セルティック(スコットランド)
■バルセロナ(スペイン) 5-0 ヤングボーイズ(スイス)
■レヴァークーゼン(ドイツ) 1-0 ミラン(イタリア)
■アーセナル(イングランド) 2-0 パリ・サンジェルマン(フランス)
■PSV(オランダ) 1-1 スポルティング(ポルトガル)
■スロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア) 0-4 マンチェスター・シティ(イングランド)
■シャフタール・ドネツク(ウクライナ) 0-3 アタランタ(イタリア)
■ジローナ(スペイン) 2-3 フェイエノールト(オランダ)
■リヴァプール(イングランド) 2-0 ボローニャ(イタリア)
■ライプツィヒ(ドイツ) 2-3 ユヴェントス(イタリア)
■ベンフィカ(ポルトガル) 4-0 アトレティコ・マドリード(スペイン)
■ディナモ・ザグレブ(クロアチア) 2-2 モナコ(フランス)
■リール(フランス) 1-0 レアル・マドリード(スペイン)
■アストン・ヴィラ(イングランド) 1-0 バイエルン(ドイツ)
■シュトゥルム・グラーツ(オーストリア) 0-1 クラブ・ブルッヘ(ベルギー)
【リーグフェーズ第2節終了時点の順位表】
順位:チーム(勝ち点/得点/失点/得失点)
1位:ドルトムント(6/10/1/9)
2位:スタッド・ブレスト(6/6/1/5)
3位:ベンフィカ(6/6/1/5)
4位:レヴァークーゼン(6/5/0/5)
5位:リヴァプール(6/5/1/4)
6位:アストン・ヴィラ(6/4/0/4)
7位:ユヴェントス(6/6/3/3)
8位:マンチェスター・シティ(4/4/0/4)
---ノックアウトステージ進出---
9位:インテル(4/4/0/4)
10位:スパルタ・プラハ(4/4/1/3)
11位:アタランタ(4/3/0/3)
12位:スポルティング(4/3/1/2)
13位:アーセナル(4/2/0/2)
14位:モナコ(4/4/3/1)
15位:バイエルン(3/9/3/6)
16位:バルセロナ(3/6/2/4)
17位:レアル・マドリード(3/3/2/1)
18位:リール(3/1/2/-1)
18位:パリ・サンジェルマン(3/1/2/-1)
20位:セルティック(3/6/8/-2)
21位:クラブ・ブルッヘ(3/1/3/-2)
22位:フェイエノールト(3/3/6/-3)
23位:アトレティコ・マドリード(3/2/5/-3)
24位:PSV(1/2/4/-2)
---決勝トーナメントプレーオフ進出---
24位:シュトゥットガルト(1/2/4/-2)
26位:ボローニャ(1/0/2/-2)
27位:シャフタール・ドネツク(1/0/3/-3)
28位:ディナモ・ザグレブ(1/4/11/-7)
29位:ライプツィヒ(0/3/5/-2)
30位:ジローナ(0/2/4/-2)
31位:シュトゥルム・グラーツ(0/1/3/-2)
32位:ミラン(0/1/4/-3)
33位:ツルヴェナ・ズヴェズダ(0/1/6/-5)
34位:ザルツブルク(0/0/7/-7)
35位:スロヴァン・ブラチスラヴァ(0/1/9/-8)
36位:ヤングボーイズ(0/0/8/-8)
【大会方式について】
リーグフェーズは上位8チームがノックアウトステージに進出(ストレートイン)。9位から24位のチームはホーム&アウェイ形式の決勝トーナメントプレーオフへ回ることになる。ストレートインした8チームと決勝トーナメントプレーオフで勝利した8チームの計16チームで、ノックアウトステージが実施される。
リーグフェーズ終了時点で勝ち点が並んだ場合、得失点差、得点数で多い方が上位となる。それでも決着がつかない場合、リーグフェーズで対戦した8チームが獲得した合計のポイント数(8チームの勝ち点合算)が多い方が上位となる。なお、従来はグループステージ3位のチームがヨーロッパリーグの出場権を得ていたが、新フォーマットでは下位大会に回ることなく、リーグフェーズ敗退となる。