CL初戦金星モナコはD・ザグレブと引き分け 南野はフル出場で2度の絶好機も無得点
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第2節が10月2日に行われ、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)とモナコ(フランス)が対戦した。
CLリーグフェーズ初戦は両チーム対照的な結果になった。ディナモ・ザグレブはバイエルン(ドイツ)相手に荻原拓也が大会初ゴールを記録したものの、2-9で大敗。一方、モナコはバルセロナ(スペイン)相手に南野拓実が試合序盤で退場者を誘発し、2-1で金星をあげた。
迎えた第2節、ディナモ・ザグレブの荻原はベンチスタート。モナコの南野はスタメンに名を連ねた。会場の『スタディオン・マクシミール』は大雨が降り注ぎ、ピッチに水を含んだ状態で試合が行われた。
前半立ち上がりはホームのディナモ・ザグレブがフリーキックからチャンスを創出するが、アウェイのモナコも13分に南野が決定機を迎える。マグネス・アクリウシェが左足でシュートすると、相手に当たってボールは南野のもとへ。ペナルティエリア内でGKと1対1を迎えた南野は、右足を伸ばしてシュート。しかし、GKイヴァン・ネヴィスティッチの好セーブに阻まれ、決定機を活かすことはできなかった。
その後もモナコがチャンスを創出。39分にはアレクサンドル・ゴロヴィンのフリーキックから南野が抜け出すが、トラップが大きくなり、シュートを打つことはできなかった。
一方、ディナモ・ザグレブもカウンターから決定機を創出。すると、前半アディショナルタイムに試合が動く。ロナエル・ピエール・ガブリエルのラストパスを受けたペタル・スチッチが切り返しで相手DFを倒し、GKを越える技ありのループシュートでゴールネットを揺らした。ディナモ・ザグレブが先制に成功し、前半を折り返す。
後半に入り、ディナモ・ザグレブがカウンターから再び試合を動かした。66分、マルティン・バトゥリナがドリブルで持ち運び、ペナルティエリア手前から左足を振り抜くと、鋭いシュートはゴール左隅に突き刺さった。ディナモ・ザグレブがリードを2点に広げる。
それでもモナコは74分に反撃。コーナーキックからモハメド・サリスが競り勝ってヘディングシュート。これがゴールへ吸い込まれ、1点差に迫った。
87分に再び南野に決定機が訪れる。カッソム・ワタラがシュートのこぼれ球を南野がヘディングシュート。しかし、これはゴールライン上でラウール・トレンテにクリアされ、得点を奪うことができなかった。
それでも直後の88分、ペナルティエリア内でフォラリン・バログンが倒されてPKを獲得。これをデニス・ザカリアが決めて土壇場で同点に追いついた。
試合はこのまま2-2で終了。両チーム痛み分けで勝ち点1ずつ分け合う結果になった。南野はフル出場、荻原はベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。
次節、ディナモ・ザグレブはアウェイでザルツブルク(オーストリア)と、モナコはホームでツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)と対戦する。
【スコア】
ディナモ・ザグレブ 2-2 モナコ
【得点者】
1-0 45+3分 ペタル・スチッチ(ディナモ・ザグレブ)
2-0 66分 マルティン・バトゥリナ(ディナモ・ザグレブ)
2-1 74分 モハメド・サリス(モナコ)
2-2 89分 デニス・ザカリア(モナコ)