フェイエノールト、ジローナとの熱戦を3-2で制す! 先発の上田は痛恨のPK失敗…CL初得点ならず
チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節が10月2日に行われ、ジローナ(スペイン)とフェイエノールト(オランダ)が対戦した。
CL初戦では昨シーズンのブンデスリーガ王者レヴァークーゼン(ドイツ)と激突し、0-4の大敗を喫したフェイエノールト。今大会初白星を目指し、センターフォワードには日本代表FW上田綺世が先発起用された。対するは、クラブ史上初のCLを戦うジローナ。パリ・サンジェルマン(フランス)との初戦は0-1で惜敗しており、公式戦5試合未勝利のなか今節を迎えた。
試合は、開始早々の6分にジローナが決定機を作り出す。自陣深くでセンターバックのラディスラフ・クレイチーがフィード送り、最前線のボヤン・ミオフスキがコントロール。DFに触れられて流れたボールをビクトル・ツィガンコフがボックス内で拾い、DFのタイミングを外しながら左足でシュートを放つ。だが、GKティモン・ヴェレンロイターが左手一本でセーブ。守護神がフェイエノールトを救った。
そんななか、19分に均衡が破られる。ジローナが右サイドでコーナーキックを得ると、インスイングのクロスにミオフスキが反応。難しい体勢からヘディングで合わせたボールは相手選手に当たってこぼれ、ダビド・ロペスが押し込みジローナが先制した。
一方のフェイエノールトも、23分に敵陣右サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めたイゴール・パイシャオンがニアに鋭いクロスを蹴り入れ、飛び込んできたクインテン・ティンバーが頭で逸らす。これがジローナのヤンヘル・エレーラに当たってゴールイン。フェイエノールトがゲームを振り出しに戻した。
すると、33分にジローナが最終ラインからビルドアップ。上田がパスコースを限定しながらプレスをかけ、連動したティンバーが縦パスをインターセプトする。パイシャオンを経由してアントニ・ミランボへとボールが渡ると、確実にゴールへ流し込んでフェイエノールトが逆転した。
さらに、直後の35分には再びフェイエノールトが前線からプレスをかけ、ティンバーがペナルティエリア内で倒されPKを奪取する。キッカーを務めるのは上田。しかし、枠の右を狙ったシュートはGKパウロ・ガッサニーガにストップされてしまった。
フェイエノールトが絶好機を逃すと、後半立ち上がりの50分にジローナがチャンスを作る。左サイドから右サイドに展開し、ライン際のブライアン・ヒルへパスが渡る。カットインからイバン・マルティンに繋ぐと、ボックス右へと駆け上がるドニー・ファン・デ・ベークにスルーパス。右足で送ったクロスがダーヴィド・ハンツコに当たってネットを揺らす。だが、VARの介入により主審はオフサイドと判定。得点は取り消された。
66分にはミオフスキがペナルティエリア内でGKヴェレンロイターに倒され、ジローナがPKを獲得。ゴール左に蹴り込むが、完全に読み切ったGKヴェレンロイターに止められた。上田は71分に交代でピッチを退いた。
1点を追うジローナは、直後の73分にフェイエノールト陣内でポゼッション。細かく繋いで攻撃の糸口を探ると、左サイドでボールを持ったアルノー・ダンジュマがドリブルを開始する。巧みなタッチでDF3枚を突破し、真横にサポートしたファン・デ・ベークへパスを供給。ダイレクトで決め切って同点に追いついた。
それでも79分、フェイエノールトのダーヴィド・ハンツコがドリブルで運び、パイシャオンとのワンツーでボックス左のポケットに侵入。ワンタッチで折り返しを送ると、ボールはDFに接触して枠内へ。GKガッサニーガは惜しくも防げず、すぐさまフェイエノールトが勝ち越した。
結局、そのまま試合は3-2で終了し、フェイエノールトが勝利を収めた。第3節は10月22日から23日にかけて行われ、ジローナは22日にホームでスロヴァン・ブラチスラヴァ(スロバキア)と対戦。フェイエノールトは23日にアウェイでベンフィカ(ポルトガル)と対戦する。
【スコア】
ジローナ 2-3 フェイエノールト
【得点者】
1-0 19分 ダビド・ロペス(ジローナ)
1-1 23分 オウンゴール(フェイエノールト)
1-2 33分 アントニ・ミランボ(フェイエノールト)
2-2 73分 ドニー・ファン・デ・ベーク(ジローナ)
2-3 79分 オウンゴール(フェイエノールト)