“生え抜き”の西尾隆矢が決勝弾! C大阪が今季2度目のダービー制す…G大阪は9戦未勝利に
2024明治安田J1リーグ第29節(延期分)が2日に行われ、セレッソ大阪とガンバ大阪が対戦した。
当初は8月に予定されていたものの、台風10号の影響で延期となった今シーズン2度目の大阪ダービー。ホームのC大阪は連敗こそ脱出したものの、直近6試合で1勝1分4敗と黒星が先行しており、対するガンバ大阪も8戦未勝利と苦しい戦いが続いている。5月に行われた今シーズン最初の対戦ではG大阪が1-0で勝利。雪辱を期すC大阪か、シーズンダブルを狙うG大阪か。宿敵を下して浮上のきっかけを掴むのはどちらのチームになるだろうか。
序盤はC大阪が主導権を握る。8分、ルーカス・フェルナンデスの左CKから進藤亮佑が際どいヘディングシュートを放つと、18分には為田大貴のパスでボックス内に抜け出したレオ・セアラがシュートを放ったが、距離を詰めたGK一森純の好セーブに阻まれる。一方のG大阪はC大阪のプレスに苦戦し、なかなか良い形でボールを前進させることができず。時折、右サイドのウェルトンがドリブル突破を試みるも、シュートチャンスに繋げることができない。
27分にはC大阪に決定機。ボックス左角付近から仕掛けたL・フェルナンデスが鋭いパスを斜め前方へ送ると、これを受けたレオ・セアラが至近距離からシュートを放つ。しかし、ここも間合いを詰めたGK一森が鋭い反応を見せゴールマウスを死守した。アディショナルタイムにはL・フェルナンデスの左からのFKが直接ゴールへ向かうも、またもやGK一森がセーブ。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半開始早々の48分、ボックス内でFKのこぼれ球を拾った西尾隆矢が右足を一閃。グラウンダーのシュートがゴール左隅に突き刺さり、C大阪が先制に成功した。リードを奪ったC大阪は勢いに乗り、田中駿汰や喜田陽が次々と際どいシュートを放っていく。なかなか反撃の糸口を掴めないG大阪は62分、バイタルエリアで縦パスを引き出した宇佐美貴史がやや右寄りの位置から右足を振り抜いたが、グラウンダーのシュートは枠を捉えることができない。
徐々に攻勢を強めるG大阪は78分、中央をドリブルで持ち上がった宇佐美がボックス内右にスルーパスを送り、抜け出した山下諒也が右足でフィニッシュに持ち込むも枠に飛ばすことができず。82分にはボックス左角付近でボールを受けたウェルトンが右足の見事なコントロールショットでネットを揺らしたが、オフサイドの判定で同点ゴールとはならなかった。対するC大阪は86分、途中出場の上門知樹が長距離から直接FKを狙ったが、強烈なシュートはGK一森の好セーブに阻まれた。
試合はこのまま1-0で終了し、C大阪が今シーズン2度目の大阪ダービーを制した。両チームの次戦は5日に控える第33節。C大阪はアウェイで浦和レッズと、G大阪はホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。
【スコア】
セレッソ大阪 1-0 ガンバ大阪
【得点者】
1-0 48分 西尾隆矢(セレッソ大阪)