東京で本場のベトナム料理を食べるなら池袋に行くべし。絶品「ブンボーフエ」が味わえる『フォーLinks』

 ●ベトナム料理を愛するライターが、フォーを味わうなら池袋が一番と言う理由とは? フォー好きが選んだフォー専門店を紹介します。

 前回、フォー好きが激推し!東京で本場ベトナムの絶品「フォー」を食べるならここに行け!という記事で新宿や池袋、吉祥寺にある『フォーティン トーキョー』の魅力をご紹介しました。

 ここの「牛肉のフォー」は、現地ハノイだけでなく、世界的な知名度を誇る名店中の名店。記事中、「そのフォーがハノイ以外で食べられるのは、世界広しといえども日本だけ」と説明しましたが、その『フォーティン トーキョー』が日本に初上陸(2019年)した最初の街は、実は池袋です。

 その池袋界隈は、ベトナム料理好きの人には有名な話ですが、実は本格的なベトナム料理屋さんが多く点在している激戦区。つまりベトナムの国民食であるフォーはほとんどの店に必ずあるメニューなので、筆者は常々、「美味しいフォーを食べるなら、池袋に行くといいよ」と言っています。

 そんなわけで今回は、筆者がオススメする池袋のフォーのお店を紹介したいと思います。

2024年にオープンしたニューフェイスのベトナム料理屋さん

 それが、池袋東口徒歩5分ほどの場所にある『ベトナム料理 フォーLinks』です。こちら、今年(2024年)オープンしたばかりのお店。写真のとおり、前からそこにずっとあったかのような落ち着いた店構えです。そして店先には大きな垂れ幕がかけられています。

 垂れ幕にはランチメニューが書かれています。麺類、ご飯もの、そしてバインミーなどなど。よく見るとベトナム語(のカタカナ)で書かれた料理は、日本人にはあまり知られていない料理もあって、ここがガチのベトナム料理屋さんであることがわかります。

 そこで、「牛肉のフォー」や「鶏肉のフォー」といった有名な麺料理を選ぶのもいいのですが、せっかくなら筆者のオススメ、「ブンボーフエ」(990円)を食べてみてほしい!

「ブン」とは米麺、「ボー」は牛肉、そして「フエ」はベトナムの都市名を表します。つまり、この料理は、ベトナム中部の都市・フエ名物の米麺料理ということです。「フォー」も米の麺ですが、「ブン」は何が違うの? と思いますよね。

 さっそく食べながら紹介しましょう。

フォーとは違う米麺「ブン」の味わい

 さっそく登場した「ブンボーフエ」(990円)。ちなみにランチは麺の大盛り無料で、この他に揚げ春巻きや生春巻きがセットで付いてきます。

 一般的なフォーよりスープがやや赤味がかかっています。そこに、削ぎ切りと小口切りの2種類の切り方のネギ、モヤシ、牛肉、ベトナムハムがトッピングされています。

 例の「ブン」という麺を引っ張り出してみると、丸い形状の中太麺です。ちなみにブンにもいろいろ太さがあるようですが、基本的に丸い形状なんだそう。フォーの平たい麺とは全然違いますね。

 このブンを食べてみると、ツルッと滑らかな舌触り。噛むとプルンとしてモチっとした弾力があります。フォーとは食感もまったく違います。他の麺で似たものに例えようと思いましたが、うどんでもラーメンでもそばでもなく、そうめんでも春雨やビーフンでもない。とにかく、ツルツルしていてプルプルしていてモチモチ感がすごい麺としか表現できない麺です。

 そして、ここのボー(牛肉)のスープ、めちゃくちゃ美味しいです。牛や野菜からとった出汁の風味、ベトナム特有のハーブや魚醤などの調味料の味の塩梅、ほんのり甘味とスパイシーさ。これらが絶妙に混じり合って、非常に滋味深いスープに仕上がっています。

 ちなみにこの絶品スープをブン(麺)がしっかり絡めとってくれます。そして時間が経つにつれスープが麺に適度に染み込んでいき、美味しくて箸が止まらなくなります。そして牛肉のフォーと同様、ブンボーフエも旨みが濃く、しっかりお肉が入っているのに、後味はさっぱり。食後感が重くないんです。

 ちなみにセットの春巻きも美味しいです。特に揚げ春巻きは、具材がぎゅっと詰まっている本格的な味わいです。

 というわけで、まだニューオープンながら本格的なベトナムの麺料理を味わうことができる『フォーLinks』。ぜひ行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:ベトナム料理 フォーLinks

住:東京都豊島区南池袋2-17-11 後藤ビル

TEL: 03-6709-1931

営:11:00~15:00、17:00〜22:00

休:なし

2024/9/16 10:47

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます