NHKの情報番組「午後LIVEニュースーン」が、東京発祥の猫デザインのプリンを「韓国発」と報じたことが物議を醸している。

　同番組では8月22日の放送で安藤結衣アナが新大久保から「韓国スイーツ」を紹介。安藤アナは大の猫好きとして知られており、ココナッツミルクで作ったぷるぷるに揺れる「ねこプリン」を美味しそうに食べるシュールな姿に、視聴者から笑いが起こるなど大好評だった。

　ところがこの映像を見た造形作家でキャラクターデザイナーの森井ユカ氏が、放送内容に異議を唱えたのだ。

「NHKニュースーン様、お世話になっております。ネコプリンの型をデザインしたのは私です。正真正銘東京発でございます、みなさまよろしくお願いします…！」

　猫プリンとは猫の形をしたぷるぷる揺れるプリンで、SNSで韓国のカフェでプリンを揺らすショート動画が大バズりし、Z世代を中心に大人気になっている。流行の発端が韓国のカフェだったことで「韓国発」と勘違いしている人も多いが、実は猫型をデザインしたのは森井氏なのである。

　森井氏は今年の4月にも自身のXで「コネコカップ発売当初（2020年頃）、日本のユーザー様がこの型を使って作られたプリンが、のちに韓国に広まった…という流れでございます皆様ー！」と語っており、すでに多くのファンは、韓国スイーツではないことを承知しているが、NHKはそのことを知らなかったようだ。

「NHKは8月にもラジオ国際放送で、中国籍の外部スタッフ男性が、沖縄県・尖閣諸島について『中国の領土である』『南京大虐殺を忘れるな』などと不適切な発言をし、大問題に発展したばかり。今回の件は、ネット記事を検索するだけでも森井氏本人の訴えを目にすることができたはず。中国に続き、今度は韓国を持ち上げたことで、調査不足や意図的な歪曲報道を疑う声が上がっています」（テレビ誌ライター）

　安藤アナは過去に、番組内でモチベーションを上げる方法として「私は猫の動画を見ること。癒やされるんです」と語っていたが、どうやら猫プリンについては、それほど思い入れはなかったようだ。

（ケン高田）