『銀座コージーコーナー』のカレーが激ウマすぎて“レトルトカレー日本一”説を唱えたい

●シュークリームが有名な『銀座コージーコーナー』でカレーが売っているのを発見。食べてみたら激ウマすぎて衝撃を受けたのでレポートします!

「日本一有名なシュークリーム」として『銀座コージーコーナー』の名を挙げて異論を唱える人はほとんどいないと思います。

 累計販売数9億個超えとも言われる「ジャンボシュークリーム」は、1984年の販売から今年で40周年。世代を超えて愛されるロングセラー商品です。また、この他にも多彩なケーキ、スイーツ類を展開しており、いずれもまた人気商品ばかり。定期的に『銀座コージーコーナー』を訪れ、「ジャンボシュークリーム」と合わせて他の商品もちょいちょい買っている筆者ですが、先日意外な商品を発見しました。

 それはなんと「カレー」。

「銀座コージーコーナーのビーフカレー」というレトルト商品で、ケーキやスイーツ類の華やかな商品群の中で静かに、どこかストイックに、それでいて確実な存在感を放ちながら陳列されているではありませんか。

『銀座コージーコーナー』と言えば、ケーキ、スイーツ系専門ブランドだと思っていただけに、小さなショックを受けた筆者。迷わず購入し、実際に食べてみることにしました。

謡いすぎないコピーに期待が高まる

 パッケージには明朝体でこう記載されています。

「牛肉、トマト、玉ねぎを煮込んで作りました。トマトの酸味が牛肉の美味しさを引き立てます」

「はじまりは銀座から 1948年創業当時の思いは、今も息づいて。銀座から全国へ、笑顔を広げます」

……コピーらしきものはたったこれだけ。

 やれ「◯◯種ものスパイスを使っている」「◯◯時間煮込み続けました」といった言葉が並ぶレトルトカレーが多い中、たった数文字の解説に留めています。

“ウマい飲食店”が店先にアレコレ掲げないのと同様に、このカレーの言葉少なめのコピーを前に逆に期待が高まる筆者でしたが、この予感、大当たりでした……!

筆者的には「レトルトカレー」日本一かも

 作り方は一般的なレトルトカレー同様、電子レンジか湯煎で温めていただきます。

 湯煎の場合、袋の封を切らずに、袋のまま熱湯に入れ、約3〜5分間沸騰させて完成。筆者もこの通りに温め、ヤケドしないように袋を持ち、盛り付けたご飯の上にかけてみました。

 封を開けた瞬間に、酸味や優しいスパイスが複雑に絡み合う香りが鼻腔を刺激し、すぐにでも口にしたくなりますが、カレーの細部を見てさらに衝撃。

 ゴロッとした牛肉の塊が2かけと、程よくオイリーなカレーソースには、細かく刻まれた玉ねぎやにんじんなどの野菜が残っており、かなり繊細に設計されたカレーであることがよくわかります。さっそくいただきましたが……ここでさらに衝撃が。

 酸味、辛味、塩味、甘味が複雑に絡み合いながら、極めて控えめながらも全体を覆うスパイシー感が口いっぱいに広がり、もはや「レトルトなのか」と思えるほどの味わい。

 刺激はさほど強くなく、実に繊細に構成された味わい。老若男女誰でも口にできるタイプです。しかしその一方、舌の肥えた食通をも唸らせるであろう旨さなのです。前述の、繊細に細かく刻まれた玉ねぎやにんじんの食感も楽しく、とにかくハイレベルすぎる!

 食レポ取材などでこれまで多くのレトルトカレーを食べてきた筆者ですが、間違いなく過去食べた中ではトップ3に入る味。それでいて540円(税込)という手が出しやすい価格も素晴らしく、コスパ面も含めての総合評価では、過去イチの最強レトルトカレーだと断言できます。

まとめ

 最初、見かけたときは『銀座コージーコーナー』のカレーって意外だなぁ、と思って手に取った次第ですが、あまりのハイレベルな味にガツンとヤラれ、大ショックを受けた筆者。

 衝撃が冷めやらぬまま調べてみると、『銀座コージーコーナー』では現在、東京・神奈川に10店舗のカフェ・レストランを展開しており、そのうち9店舗で提供されるカレーの味わいがそのまま本商品に反映されているとのこと。そして「銀座コージーコーナーのビーフカレー」は銀座コージーコーナーの東京・神奈川のカフェ・レストラン併設10店舗にて販売されているとのこと。

 今でこそ「ジャンボシュークリーム」で名高い『銀座コージーコーナー』ですが、その成り立ちは1948年に銀座にオープンした正統派喫茶店がルーツ。

 喫茶店で提供され続けるカレーにも、『銀座コージーコーナー』の矜持が強く反映されているわけですね。

 個人的には過去イチ最強のレトルトカレー「銀座コージーコーナーのビーフカレー」。ぜひゲットしてみてください。期待以上の味を楽しめることウケアイです。

※「銀座コージーコーナーのビーフカレー」は銀座コージーコーナーの東京・神奈川のカフェ・レストラン併設10店舗の他、オンラインショップでも購入できます。

(取材・文=松田義人(deco))

2024/9/8 12:00

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