さんまとテレ東、内村光良とテレ朝…大物タレントとテレビ局「雪解け」の背景
8月29日には、明石家さんまが『さんまさん!ここで問題です』で40年ぶりにテレビ東京のスタジオに登場。過去の遺恨について言及した。
「さんまといえば、東京進出2年目となる1981年に、テレ東のお色気深夜番組『サタデーナイトショー』を担当。深夜0時台の放送にもかかわらず最高視聴率は13%を超え、当時のテレビ東京全番組の中で最高視聴率を2週連続で獲得。さんまもスタッフと一緒に大喜びするも、お色気番組が最高視聴率なのは体裁が悪いとする上層部夫人の抗議によって突如打ち切りに。それが原因で、さんまはテレ東の番組出演を拒否してきました。2018年になって出川哲朗からの頼みに快諾する形で『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』にて34年ぶりにテレ東に登場し、それを機に同局のスタッフがアプローチし続けたことで今回の出演と相成ったようです。スタジオには当時の『サタデーナイトショー』のスタッフも来ており、さんまも大喜びでしたね」(テレビ誌ライター)
また、16年ぶりにテレビ朝日制作番組で復活を果たすのは、ウッチャンナンチャン・内村光良だ。9月28日にテレビ朝日開局65周年記念『祝!内村光良還暦祭り 内村プロデュース復活SP!!』が放送されることが発表されたのだ。
「『内P』の愛称で親しまれた『内村プロデュース』は、2000年4月から約5年半レギュラー放送された人気バラエティーでした。しかし、この番組でアシスタントを務めていた当時テレ朝の局アナだった徳永有美との不倫略奪疑惑が浮上し、2人が結婚した直後に番組は終了。徳永の元夫はテレ朝局員だったこともあり、2008年の特番以来、内村の“テレ朝出禁”が続いていました。しかし、内村は2017年から4年連続で『NHK紅白歌合戦』の司会を務め、“国民的司会者”のポジションに君臨。テレ朝は2018年に徳永を『報道ステーション』キャスターに起用して擦り寄ろうとしていましたから、その下地作りがようやく奏功した格好です」(芸能記者)
一方、雪解けしないまま消えていきそうなのがダウンタウン・松本人志である。
「2019年の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本自身が『テレ朝出禁』をネタにしています。松本によれば、吉本の上層部がテレ朝サイドと揉めた際に、『ダウンタウン出せへんぞ』と強気に出たところ、『いらへんわ』と言われてしまったとのこと。松本といえば、『週刊文春』(文藝春秋)との性加害裁判が係争中ですが、当初、多くのメディアが報道に沈黙するなか、真っ先に報じたのがテレ朝だったのも、忖度する必要がなかったため、取り上げやすかった面もあったのでしょう」
もしかすると『内P』復活は、系列のABCテレビの『M-1』審査員が松本から内村に代わる布石……とはうがった見方だろうか。