【チェーンのチャーハン行脚】第7回:満を持して「餃子の王将」登場 / 初体験の「炒飯」(627円)を食した感想

この世には2つの王将があると以前書いた。「餃子の王将」と、「大阪王将」である。

私は、好み関係なく大阪派。なぜなら、身近な場所にあったから……だ。

もちろん「餃子の王将」も何度か行ったことがある。でも、その時の目的は、店名の通り餃子だった。“両面焼き” にしてもらったり。

でも今回の目的はチャーハン。よくよく考えたら、「餃子の王将」でチャーハンを食べるのは人生初かも? 記憶にない。

かくして、「餃子の王将」のチャーハンは、大阪王将の時と同じく「炒飯」であった。それも……

大阪王将の時と同じく、種類豊富な炒飯が揃っている。とはいえ4種類なので、チャーハンラインナップ勝負では8種類の大阪王将に負けてしまうが、

極王炒飯、めちゃめちゃ気になる……。

もとい、

私がオーダーしたのは、他店と同じレギュレーションである「ノーマル」の「炒飯」。価格は570円(税込627円)なので、価格の面では640円の大阪王将よりも安いので勝ちとする。

待っている間、「餃子の王将」と「大阪王将」の仲について想いを馳せる。なぜ名前が似ているのだろうか。一体何があったのだろうか。他人事ながら心配である。

いや、まてよ……?

どちらも「チャーハン」でなく「炒飯」としているところにも現れている通り、もしかしたら根っこの部分では同じで、実は仲が良かったりするのでは……なんて思いながら公式HPを眺めていたら、

「弊社「餃子の王将」とイートアンド株式会社が展開する「大阪王将」は、資本関係も業務提携関係にもない全く無関係の類似会社です。」

と、キッパリ「別物だ」と書かれていた。

なんか、離婚した元夫婦みたいな感じだな……。あまり深くは聞かない方がいいな……。そんなことを考えながら、あらためて店内の様子をキョロキョロと観察してみた。

ほぼ満席の人気店。とにかく激しくカンカン聞こえる。すごい勢いで作りまくっている。さらに「イーガー、リャンガー」など中国語、そして聞きなれない「コーテル」なる言葉が飛び交っている。

少しは中国語が話せる私だけど、コーテルの意味はわからない。なんとなく「餃子」を意味しているような気もするけれど、「グゥオティエ」って言うんじゃなかったっけ……とか思い出しているうちに、

炒飯先生、来到了〜!

ほっほ〜……

ちょっと崩れているのが惜しいけど、チャーシューごろごろ、実にソソる見た目の炒飯である。

具は、ネギ、たまご、チャーシューの基本セット。あくまでシンプルに勝負する潔さを感じる。

して、そのお味は……

いい感じだな。※(おいしいの意味)

よ〜く焼き色が付いているけど、パラパラではなくシットリ系。

味はしっかり。かといって濃すぎることもなく、薄すぎることもなく、ちょうどよい塩梅。

キャッチャーからの「チャーハンが食べたい」というサインに、スパーンッとミットのド真ん中に入るような、実に美しいストレート系のチャーハンだ。

そしてスープのオリジナリティよ。

生姜系の卵スープ。これは家でマネしたくなる。ガラスープと生姜と少しの味付けしたらこうなるのかな? 面白い味だなぁ。

なお、「チャーハン式ねこまんま」は、大阪王将の時と同じく「合わず」の判定。そのまんま別で交互に食べるがヨロシ。

結論としては、ド真ん中もド真ん中。シンプルに「ふつうにおいしいチャーハン」であった。

また、なんとなく「似ているのかな」なんて思っていた「餃子の王将」と「大阪王将」の炒飯だが、それぞれの方向性は全く別モノ。

これまた好みが分かれそうな感じだなぁ……なんて思いながら店を後にした私なのであった。

あなたは、どっち派?

参考リンク:餃子の王将

執筆:チャーハン研究家・GO羽鳥

Photo:RocketNews24

2024/8/29 14:00

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