高校生の頃、UFOを目撃した。学校帰りにいつも立ち寄るコンビニでサッカー部の連中が空を見上げながら騒いでいて、話を聞くとなんと我々の頭上に「真っ白の二等辺三角形を2つくっつけた物体」が浮いていたのである。

あの物体は一体何だったのだろうか。その後、UFO情報を展示しているイベントや施設に出入りをしていたのだが、なかなか手がかりは見つからず。しかし今回訪れた「UFOの里」で、もしかしたらという情報を手に入れたので皆さんにも共有したい。

──ついに、物語の歯車は大きく動き出したのだった。

・UFOを目撃した話

もう少し詳しく高校時代の話をしておこう。高校2年（1996年）の夏、野球部だった私は部活仲間7〜8人と歩いて駅まで帰っていた。

高校から駅までは徒歩約20分。途中のコンビニでポテトを買うのが我々の楽しみだった。店長がポテトを大盛りにしてくれるからだ。

コンビニに到着すると、サッカー部員たちが同じくポテトを食べながら空を見上げていて「落ちる落ちる！」と何やら叫んでいる……その時、私は「ビルから人が落ちてしまったのだろうか」と不安に思ったが、そうではなかった。

話を聞くと、その場にいた全員が奇妙なポーズをしながら「空を見ろ！」と言っている。見上げると、冒頭で述べた「真っ白の二等辺三角形を2つくっつけた物体」が浮いていた。

いや、浮いていると言うより、空にピタッと貼り付いているようだった。その物体は全く動かず。すると三角形の物体が “発光体” を放出……

聞けばこれが2度目の放出らしく、サッカー部員たちは先ほど「（発光体が）落ちる落ちる！」と叫んでいたらしい。不思議な光景を眺めていると店長が「使い捨てカメラ」を持ってきて記念撮影。

ふたたび空を見上げると……放出された発光体は遠くで爆発していた。「え？」と思っていたら、三角形の物体がパッと姿を消したのである。あの出来事は一体何だったのだろうか。ちなみに写真には何も写っていなかった。

・福島県へ

2024年8月、私が向かったのは “UFOの里” として知られる福島県福島市の飯野町地区。

古来から多数の発光物体の目撃例が見られるエリアで、UFOの関連資料を集めた「UFOふれあい館」なる施設がある。全国からUFOファンが集まる聖地だ。

UFOふれあい館は山腹に着陸したUFOをイメージした正八角形の施設。館内にはUFOの模型や目撃情報、CIAの極秘資料などが展示されていた。

2階にはなぜか展望風呂まである。UFOを眺めながら湯に浸かりたいものだ。

さて、資料によると、過去に目撃されたUFOはいわゆる円盤型だけでなく、ドーナツ型や葉巻型、帽子型など様々だという。私が見たUFOに最も近いのは「ブーメラン型」のようだ。

・学びが多い

この地域でUFOの目撃情報が多い理由は、千貫森（せんがんもり）に秘密がある。1つ目の仮説は、千貫森のピラミッドのような形と地下部分の強力な磁場。方位磁石が定まらないポイントがいくつもあり、エリア全体がアンテナの役割を果たしている説。

もう1つの仮説は、千貫森の中心には北西から南東にかけて、変わった形の巨石が点在していること。巨石や神社などを直線で結んだ配列をレイラインと呼ぶ。ピラミッドやストーンヘンジなど、レイラインのある場所ではUFOが目撃されると言われている。

またUFOに詳しい方に話を聞くと、UFOを見る・撮影するのは困難だという。説明が難しかったが、自転車のスポーク（タイヤの中心と外側をつなぐ針金状の棒）が回転している時に見えなくなるのと似たようなことだと言っていた。それも1つの説なのだろう。

・お土産購入

私の目撃したUFOの手がかりはなかったが、目撃者の多い町で学びを深めることでよりUFOが身近なものに感じられた。記念にキーホルダーやステッカーなどを購入。

後から知ったが、550円で買った「ピンカラ石缶」には千貫森の山頂付近にある “叩くと金属的なカンカン、ピン、カラと音がする特殊な石” が入っていて、この石には「UFOを引き寄せる特殊な磁力」があるそうだ。

そういえば、実は気になることが1つだけあった。その時はとくに気にしていなかったし、考えすぎなのかもしれないが……

帰り道にたまたま撮影した写真に銀色の物体が写っていたのだ。普段ならゴミか何かが写り込んだだけだとスルーするだろう。ただ、もしかしたら「ピンカラ石がUFOを引き寄せた」という説も……だとしたら熱すぎる。

とりあえずピンカラ石は仕事用のカバンに入れておいた。UFOを引き寄せるためだ。また何か進展があれば報告する。UFOにまつわるエピソードや目撃情報をお持ちの方はぜひご連絡ください。それではまた！

・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称：UFOふれあい館・UFO物産館

住所：福島県福島市飯野町青木字小手神森1-299

時間：9:00〜17:00

休日：月曜日（月曜日が祝日の場合は火曜日休み）

執筆：砂子間正貫

Photo：RocketNews24.