【池袋グルメ】ハンバーグの聖地・池袋に君臨する「ハンバーグ四天王」まとめ

●「池袋ハンバーグ四天王」と呼ばれる池袋のハンバーグの名店4軒を一挙にご紹介します。

 飲食店がひしめく東京・池袋。最近はガチ中華の多さに注目が集まっていますが、実は泣く子も黙るハンバーグの名店が多いエリアとしても有名な街。噂によれば、“池袋ハンバーグ四天王”という言葉まであるほどのハンバーグ地帯なのです。

 しかも、同じハンバーグとはいえ、それぞれの店によって、見た目も食感も味わいも千差万別。いずれも個性的ながら、共通しているのは「おいしい」ということ。そこで今回は、そんな池袋の四天王と噂されるハンバーグの名店を一挙公開します!

牛すじシチューがのった『キッチンOh!Way』のハンバーグ

 最初に紹介するのは、池袋の“ハンバーグ・レベル”を一気に押し上げた、とも言われるお店『キッチンOh!Way』です。JR池袋駅東口を出て歩くこと10分ほどの場所にあるこぢんまりとした洋食屋さんですが、ここの名物ハンバーグを食べるために、わざわざ遠方からも人が訪れる人気店。

 多くの人が注文するのが、人気No,1メニューでもある、黒毛和牛のハンバーグに牛すじシチューかけた「牛すじシチューかけハンバーグ」。ランチタイムは、ライスorパン付きで1100円でいただけます。

 ふっくらとしたハンバーグに、たっぷりの牛すじシチューがかかっていて、付け合わせはジャガイモとニンジン、トマト。上にのったクレソンが彩り鮮やかで、見ているだけで心がウキウキしてくるような、そんな一皿です。

 ハンバーグにナイフを入れてみると、ふわっと湯気を上げながら、肉汁がしたたります。一口食べてみると、ふっくらやわらか。ただ柔らかいだけでなく、牛ひき肉は肉々しい粗さで噛みごたえも兼ね備えています。繊細さと荒々しさの両面から、肉の旨みが跳ね返ってくる、そんなイメージ。この“絶妙”としか言いようのない肉の仕込み加減がすごい!

 そしてたっぷりかかった牛すじシチューの美味しさときたら……! ハンバーグの味わいを、天まで押し上げるような勢いです。

 しかも、特筆すべきは付け合わせにも一切手抜かりがないこと。例えば皮付きのジャガイモは、ほんのりバターが染み込んでしっとりホクホク。太めのニンジンのグラッセも、やわらかく火入れが完璧。どちらも野菜本来の甘みと適度なバターのコクで、これまた最高に美味しいです。

 ただでさえハンバーグが美味しいのに、シチューも、副菜も、何をどこから食べても美味。嬉しく楽しく、満足できるハンバーグです。

●SHOP INFO

店名:キッチンOh! Way

住:東京都豊島区東池袋2丁目57−2 コスモス東池袋

TEL:03-5951-3665

営:11:30〜15:00、18:00〜21:00

休:月曜

>>『キッチンOh!Way』の詳細記事はこちら

赤身肉の食感と旨さが光る『札幌牛亭』のハンバーグ

 2店目に紹介するのは、池袋東口徒歩5分ほどの場所にある『札幌牛亭 南池袋店』です。店名どおり、北海道・札幌発のハンバーグなのですが、札幌市以外で食べられるのは、全国でも実は池袋だけです。

 ちなみに、『札幌牛亭』のルーツは、1981年に札幌で創業した『ステーキハウス牛亭』。肉の美味しさにこだわったステーキを中心に提供する中で、牛亭らしい肉の旨さを伝えたいとハンバーグをメニューに加えたところ、これが大ヒット。それがこの店で味わえるハンバーグなのです。

 専門店だけあって、平日昼のメニューはハンバーグオンリー。ただし、ハンバーグの大きさ、焼き方(ミディアム・ミディアムウェルダン・ウェルダン)が選べるほか、追加料金なしでライスの量も大中小とチョイス可能。さらにサラダと味噌汁付き。これで1300円〜2200円です。

 ちなみに肉の焼き加減については、このお店のオススメの「ミディアム」を選ぶことをオススメします。中身がかなり赤いレア状態なので少し驚くかもしれませんが、これは厳選した新鮮な牛肉を、つなぎも下味もなしで丁寧に挽いて作っているからこそできる芸当。

 ステーキハウスが前身なので、赤身の美味しさを存分に楽しめて、お肉が最高のパフォーマンスを発揮するミディアム具合なのです。その肉はもはやステーキに近い肉々しさ。つなぎの玉ねぎなどもないので、味覚中枢にダイレクトに牛肉の旨さが伝わってきます。

 そして、このハンバーグをさらに美味しくしているのが、秘伝の自家製ソース。野菜をベースにしてじっくり煮込み、ガーリックとブラックペッパーを効かせたこのソースがまた最高にウマい。

 赤身肉のトロッとした部分と、しっかり焼かれたこんがり部分の食感のコントラストと、肉そのものの芳醇な旨味。そこに絡むにんにくと胡椒のパンチが効いた秘伝のソース。最強です。

●SHOP INFO

店名:札幌牛亭 南池袋店

住:東京都豊島区南池袋2-14-5 鈴木ビルB1

TEL:03-6280-5670

営:平日ランチ11:00〜14:00、ディナー17:30〜22:00

  土日祝ランチ11:00〜16:00、ディナー17:30〜22:00

休:無休

>>『札幌牛亭』の詳細記事はこちら

黒毛和牛の極上の旨味を生かした『UCHOUTEN』のハンバーグ

 そして3店目は池袋東口から歩いて7〜8分ほどの場所にある『UCHOUTEN』。2000年にオープンしました。看板メニューは「黒毛和牛のハンバーグ」で、ご飯・味噌汁付きで1200円。ハンバーグにはデミグラスソースがかかっており、目玉焼きも付いています。そしてたっぷりの千切りキャベツとマカロニサラダも。

 まず、ふっくらしたハンバーグをお箸で軽く押してみると、“タワワ〜ン、タワワ〜ン”と、まるでウォーターベッドのような感触。肉汁が詰まりに詰まった、まさに“肉汁風船”状態です。続けて箸を真ん中に刺してみると、プシュ〜!ジュワ〜!と豪快に肉汁が溢れ出てきます。

 いったんハンバーグに穴を開けると、もうとめどもなく肉汁が流れ出てきて、デミグラスソースと混じり合う。TVのグルメ番組などで、ハンバーグの肉汁があふれる映像がシズル感たっぷりに映されることがありますが、まんまアレです。しかもこんな大量の肉汁が出てくるハンバーグはなかなかないと思います。

 口に入れて噛むと柔らかく、旨味がじんわり広がります。厨房の大鍋で肉と野菜をしっかりと煮込んで作るデミグラスソースが、ハンバーグから溢れ出た肉汁と重なり合い、いっそう深いコクを生み出している感じ。美味しすぎて、厨房を拝みたくなるほど。

 そしてこのハンバーグ、ご飯にとても合うのも特筆すべきポイント。丼の白米の量はけっこう多めなのですが、ご飯が進みすぎて、途中で足りないかも……と心配になるレベル。池袋に創業して丸24年間、愛され続けているハンバーグ。皆さん、1度は食べて欲しいと思います。

●SHOP INFO

店名:UCHOUTEN

住:東京都豊島区南池袋2-36-10-103

TEL:03-3982-0077

営:11:30〜14:00、18:00〜19:45

休:日曜

>>『UCHOUTEN』の詳細記事はこちら

塩で食べる宮崎牛の旨味が絶品!『宮崎亭』のハンバーグ

 池袋ハンバーグ四天王、最後の一軒は、池袋西口から徒歩3分の場所にある『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』です。店名どおり、宮崎県のブランド牛・宮崎和牛を使った贅沢なステーキやハンバーグが食べられるお店です。

 記念日や誕生日に使われることが多い、やや高級系のレストランですが、土日祝にはランチ営業もやっていて、贅沢な宮崎和牛をリーズナブルにいただけます。ただし、そのホリデーランチは常に長蛇の列ができているうえ、決まった数量が完売すると前倒しで営業終了になるので、早めに行って並ぶことを最初にオススメしておきます。

『宮崎亭』のホリデーランチメニューは、和牛ハンバーグ、和牛ステーキ、さらにその両方を楽しめるコンボセットがあります。

 『宮崎亭』の最大の特徴である宮崎県産の和牛本来の味わいを楽しんでもらいたい――との思いから、こちらのハンバーグはつなぎを最低限しか使っておらず、また、コショウやナツメグといった香辛料も使用していません。

 その肉本来の美味しさを味わうために用意されているのが、なんと「500万年前の塩」と特製ソースです。

こんがりカリッと焼き目のついたハンバーグをナイフでカットすると、中は柔らかくて、ジュワっと肉汁が溢れ出ます。食べてみると焦げ目が香ばしく、中から濃厚な肉汁が口に広がります。肉々しいけど上品な味わいで、まるで高級なステーキを食べているかのようです。

●SHOP INFO

店名:ハンバーグ・ステーキ宮崎亭

住:東京都豊島区西池袋1 藤巻ビル1F

TEL:03-6912-5357

営:平日17:00~21:00

土日祝:11:30〜14:30、17:00~21:00

休:水曜・不定休

>>『ハンバーグ・ステーキ宮崎亭』の詳細記事はこちら

(撮影・文◎土原亜子)

2024/8/18 12:00

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