元AKB48の篠田麻里子が、13日深夜に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『パジャピコ』に出演。後輩アイドルらと共演し、グループ時代の「恥ずかしい失敗談」を話して笑いを取るなど、以前と変わらぬ様子でバラエティに登場したことに驚きの声が上がっている。

　同番組は、パジャマ姿となったMCの狩野英孝とゲストたちが”友達の家”感覚でゲームを楽しんで仲を深めていくバラエティ。今回の放送では、篠田、元AKB48の福留光帆、元=LOVEの齊藤なぎさの3人がゲストとして登場した。

　元アイドルが集まったことで「アイドル時代の秘密を告白」というトークテーマになり、篠田はAKB48時代の「早着替え」の失敗談を披露。「秋葉原の劇場公演はめっちゃ早替えで着替えていくんですよ」と切り出し、「ブラとかをタンクトップに変えて、次の衣装で出るみたいなのがあって、ブラを下げてタンクトップを着たんだけど、腰にブラがついたまま踊ったことがある」と告白した。

　踊っている時に周囲のメンバーはそのことを伝えようとツンツンとつつくも篠田はなんのことか分からず、観客から指をさされて指摘されたことでようやく気付いたという。篠田は「恥ずかしすぎるじゃないですか。だから踊りながら（ステージ外へ）捌けていって」と話し、対応力の高さをうかがわせていた。

　しかし、ネット上の視聴者はアイドル時代の失敗談よりも「篠田麻里子がふつうにバラエティに出ている」ということに驚いたようだ。SNS上では「篠田麻里子ってもう普通にテレビ出てるんだ」「深夜帯とはいえ、篠田麻里子をテレビで見ると違和感がすごい」といった意見が相次いだ。

　さらに篠田が話した「恥ずかしい失敗談」に対しても、「少し前にもっと恥ずかしいことあったのでは」「あれに比べれば早着替えの失敗なんてなんでもない」「あの音声内で自分のことを『まりちゃん』って呼んでたほうがヤバイ」などと手厳しい声が飛んでいる。

　篠田といえば、2022年に夫（当時）から不倫を疑われて大げんかに発展し、別居に至ったなどと報じられ、夫婦の「修羅場」とみられる音声がネット上に流出したことで大きな騒動に。双方がメディアなどを通じた泥沼の争いを繰り広げ、法廷闘争の構えも見せていた。

　昨年3月に急転直下で「円満離婚」を発表し、元夫との連名で「不貞はなかった」とする文書も公表されたが、流出音声のインパクトが強すぎたのか、世間で「円満」という言葉を信じる人はほとんどいなかった。

　一時は芸能人として「再起不能」となる恐れもあったが、篠田は今年1月期のテレビ朝日系ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁の騙し愛―』で騒動を逆手に取った「不倫妻」役を熱演したことが大きな話題になり、女優としての再起に成功。

　2月には、チョコレートプラネットがメインを務めるテレビ朝日系『チョコプランナー』でバラエティ復帰を果たしたが、その時は「去年ゴタゴタがいろいろあって大変だったんですけど、その時にちょっと人間不信になっちゃって」と悩みを告白するなど騒動をネタにするたくましさを見せた。

　今回は騒動に一切言及することなく、あまりにふつうにバラエティ出演していたため、違和感を覚えた人が少なくなかったことから反発が生まれてしまったようだ。女優としての注目度を高めた上で、この違和感を徐々に消してバラエティでも完全復帰となれば、近年まれにみる復活劇となりそうだが、どうなるか今後に注目したい。