元清水DFエリックがペルーの“クラシコ”出場へ…昨年の同カードでは「前代未聞の事件」が発生

 ペルーメディアの『エキシトーサ』などは25日、2020年から2021年にかけて清水エスパルスでプレーし現在はアリアンサ・リマに所属するペルー代表DFノリエガ・エリックが、26日に開催される同国の “クラシコ”でスタメン出場する見込みだと報じた。

 現在22歳のノリエガ・エリックは愛知県に生まれ、6歳で両親の故郷であるペルーに生活の拠点を移すと同国名門アリアンサ・リマの下部組織でキャプテンとしてプレー。その後、家族の都合により中学3年生で再来日すると、ペルーと異なる言語や文化への適応や、チームがなかなか見つからないなどの困難を乗り越え、2020年に清水ユースから同クラブのトップチームに加入した。

 だが、エリックは清水では出場機会に恵まれず2021年末に同クラブを退団すると、無所属期間やドイツ4部リーグでのプレーなど紆余曲折を経て、2023年にペルー2部のウニベルシダ・サン・マルティン・デ・ポレスに移籍。そこでの活躍が評価され、2024年からは同国1部を戦うコメルシアンテス・ウニードスに「個人昇格」を果たし、今年1月にはU-23ペルー代表メンバーとしてパリ五輪南米予選で全試合スタメン出場。更に3月にはペルーのフル代表に招集されニカラグア代表との親善試合に17分間出場し、先月25日には自身が下部組織時代にキャプテンを務めたアリアンサ・リマへ加入すると、ペルー1部後期リーグ開幕節からスタメン出場を果たした。

 そんなエリックが所属するアリアンサは26日に行われるペルー1部後期リーグ第3節で、宿敵ウニベルシタリオとのクラシコをアウェイで戦う。両クラブの敵対心は非常に強く、昨年11月にアリアンサのホームで行われたペルーの年間王者決定戦(アリアンサは1分け1敗、2試合合計1-3で敗退)のセカンドレグでは、アリアンサが自身のホームスタジアムで喜ぶ宿敵の姿を見せないよう試合終了のホイッスルと同時にスタジアムの照明を落とすという「前代未聞の事件」が発生したほどだった。

 そんなペルーの“クラシコ”を前に、エリックは以前フランクフルトやシャルケ、ボカ・ジュニオルスなどで活躍したペルー代表DFカルロス・サンブラーノらと並び現地メディアが選ぶアリアンサの予想スタメンに名を連ねている。

【動画】前代未聞!宿敵が優勝を喜ぶ姿を見せないよう照明が落とされたアリアンサのスタジアム

2024/7/26 21:05

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます