バイエルンに所属するカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスが、来夏にフリーでレアル・マドリードへ移籍する可能性があるようだ。26日、スペイン紙『アス』やドイツ紙『ビルト』が伝えている。

　現在23歳のA・デイヴィスはメジャーリーグ・サッカー（MLS）のバンクーバー・ホワイトキャップスでプロデビューを飾り、2019年1月にバイエルンへ完全移籍で加入した。以降は爆発的なスピードを武器に左サイドバック（SB）の主力として活躍。ここまで公式戦通算195試合の出場で11ゴール31アシストをマークし、ブンデスリーガやCLなど数々のタイトル獲得に貢献している。

　そんなA・デイヴィスの現行契約は2025年6月末で満了に。バイエルンはかねてから契約延長に向けた動きを見せているものの、年俸1600万ユーロ（約27億円）に加えて1500万ユーロ（約25億円）のボーナスを要求している選手側と条件面で折り合いが付かず、現時点で新契約の締結には至っていない。

　契約満了まで1年を切り、去就に大きな注目が集まるA・デイヴィスだが、来夏にフリートランスファーでレアル・マドリードに加入する可能性が浮上しているようだ。報道によると、同クラブは今夏の移籍市場での獲得に向けて3500万ユーロ（約59億円）を用意していたものの、5000万ユーロ（約84億円）以上を望むバイエルンとクラブ間合意に達するのは困難と考えたとのこと。そこで方針を変更し、来夏の移籍市場での獲得を目指す旨を選手側に伝達したようだ。選手本人はレアル・マドリードでのプレーに憧れを抱いており、来夏の加入という計画について前向きな返事をしたと報じられている。

　かねてから去就に大きな注目が集まっているA・デイヴィス。果たして移籍金が発生しない形でバイエルンを退団することになるのだろうか。