人種差別問題の渦中にいるエンソ 同僚のチェルシー主将「すべての人々が納得することは…」

 チェルシーでキャプテンを務めるイングランド代表DFリース・ジェームズが、人種差別チャント問題の渦中にいるアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスについて言及した。25日、アメリカメディア『ESPN』が伝えている。

 14日に行われたコパ・アメリカ2024決勝でコロンビア代表を延長戦の末に1-0で下して大会連覇を果たしたアルゼンチン代表。祝賀ムードのなか、チームバスの中でE・フェルナンデスが自身のSNSでライブ配信を行なっていると、選手らがフランス代表に対して人種差別的なチャントを歌っているところも公開されたことで大きな物議を醸している。

 動画が拡散されると、SNSを中心にアルゼンチン代表選手たちへの非難が殺到。フランスサッカー連盟(FFF)が法的措置を取る予定であるとの声明を発表しているほか、チェルシーも内部での懲戒手続きを開始したことが明らかになっている。

 E・フェルナンデスはチェルシーに所属しているが、同クラブには現在多くのフランス人選手が所属しており、今後の関係性が心配されている。実際にフランス代表DFウェズレイ・フォファナ、同DFアクセル・ディサシ、DFマロ・ギュスト、FWクリストファー・エンクンクらチェルシーに所属するフランス人選手たちがE・フェルナンデスのインスタグラムのフォローを外している。

『ESPN』によると、チェルシーのキャプテンとしてチームを束ねるR・ジェームズはチームメイトであるE・フェルナンデスについて「これは本当に難しい状況」とコメント。問題が解決に向かうことを期待しつつも、話し合いが難航する可能性も示唆した。

「何らかの問題が起きる可能性があるときは、すべての人々が納得することはなかなか難しいものだ。今後、全員が一緒に同じ部屋にいる日が来るまでは分からないけど、今回の出来事がスムーズに解決され、シーズンを前に進められることを願っているよ」

2024/7/26 16:37

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