廃校が道の駅として再利用されている「保田小学校」に行ってみた結果 → 裏側に泣いた

大人になるととたんに輝いて見えるようになるのが学校だ。当時は代わり映えしない毎日に飽き飽きしていたけど、ボロイ手洗い場とか、普通に通ってた渡り廊下とか、学校は非日常であふれている。今や入れないってのも懐かしさを刺激するのかもしれない。入りたいぜ小学校(危)

と思いきや、廃校が道の駅として再利用されているスポットがあるらしい。小学校に入れる! というわけで、千葉県にある道の駅「保田小学校(ほたしょうがっこう)」に行ってみた!! スーパーダーーーーッシュ!!!!!

・場所

保田小学校があるのは、千葉県安房郡鋸南町保田724。いや、どこやねん。と思っていたら、房総半島の東京湾側だった。地図で見ると、神奈川の横須賀よりも南なので結構先の方。

房総素人の私(中澤)はこの辺に何があるか全く知らなかったのだが、車で走っていると目についたのは山・畑・海。大阪南部の田舎出身である私としては微妙に既視感のある光景で、通っていた小学校の通学路を思い出した。まあ、こんなに空が広く雄大ではなかったか。

・思てたんと違う

自分の記憶を美化してしまうくらいには良い山際。そんな中に保田小学校はあった。駐車場も広くて綺麗。ただし……

綺麗すぎて思てた小学校と違う……!

外観は綺麗に改装されているし、1階を歩いてみたところ教室にはピッツェリアとかベーカリーとかオシャレな店が入っている。体育館は広大な市場みたいなお土産屋になっていた。

・店の中に入ってみると

卒業ソングの「ありがとう・さようなら」みたいな世界観を想像してしまっていただけに、外観のアミューズメントっぽさにビビってしまった。ただ、体育館前にあるカフェの中に入ってみると……

机は学校を思わせる

店内はなかなかありがとう・さようならしてるな。ちなみに、ここは旧職員室らしい

ありーがとーさよーならーせーんーせいー♪

・アミューズメント化されつつも

店に入ると合唱が聞こえた気がした。よく見ると、他の食堂とかも机とか椅子が学校っぽかったりする。「保田小給食」というメニューがあった里山食堂は、時間的に営業終了してたけど、椅子の片付け方に掃除の時間を思い出した。ありーがとーさよーならーきょーおーしつー♪

どちらかと言うと、コンセプトが学校のアミューズメント施設という感じなんだけど、ガチの学校を使ってる分、やっぱりそこかしこにはならではな雰囲気が漂っている。

逆に、アミューズメント化してるからこその良い点をあげると、トイレがめちゃ綺麗なこと。学校のトイレではなく完全に商業施設のトイレだ。その真っ白さにホスピタリティを感じる。

・宿泊スペース

で、実は、この学校泊れるらしい。公式HPを見ると、宿泊料金は2~4名の個室で大人4200円、5~15名の大部屋で3600円と安い。宿泊部屋は小学校の2階にあるとのことなので、見てみたところ……

こちらはかなり教室な感じ!

ただし、それだけに……

廊下に面している

この廊下は小学校時代の校舎の写真とかが飾られているギャラリーになっており、道の駅にフラッと来た人も入れる道なので気になる人は気になるかもしれない。アミューズメント化されてようと、やはり小学校の教室。宿泊する時点である程度は腹をくくっておいた方がいいと思うので注意点としてお伝えしておこう。

・良い点

とは言え、レンタサイクルもあるので宿泊し甲斐はありそうではある。前述の通り、周りには山も畑も海もあってチャリで散策するにはちょうど良い感じだし。

さらには、小学校の隣に保田幼稚園という施設もあるのだが、ここに集まっている飲食店は海鮮丼とかカレーとかがあってしっかり食べられるものだった。

・思い出

ただ廃校を再利用したというだけではなかった道の駅保田小学校。まさしく生まれ変わっているそのデザインや機能性はリノベーションと言える。

まあ、郷愁を感じたかった私としては、願わくば、もう少し小学校の面影が欲しかったけど。そう思いながら、喫煙所に行ったところ、泣いた

裏から見たらめっちゃ学校だ

夏の日ざしにも──

冬の空の下でも──

みんなまぶしく輝いていた──

ありがとうさようならともだち──

ありがとうさようならみんな

~卒業~

・今回紹介した道の駅の情報

店名 道の駅 保田小学校

住所 千葉県安房郡鋸南町保田724

営業時間 9:00~17:00

定休日 年中開校※テナント毎に営業時間・定休日が異なります。

参考リンク:道の駅 保田小学校

執筆:中澤星児

Photo:Rocketnews24.

2024/7/24 14:00

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