最終面接が役員の「なんで未経験が残ってるんだ?」で終了 交通費1万以上が無駄になって激怒する男性

就職、転職活動で理不尽な目に遭わされたという応募者が少なくない。コロナ禍で勤め先が倒産したという京都府の30代後半の男性(専門職/コンサルタント・士業・金融・不動産/正社員・職員/年収350万円)もその一人のようだ。

当時30代半ばだった男性は失業後、再就職先を探す前に手に職をつけようと、職業訓練校に通った。受講料は無料で、通っている間は失業保険ももらえる。期間はコースにより様々だが、男性は半年以上通った。

「苦労も実り国家資格をいくつか取得し、いざ会社を受けるというときに、通っていた学校に誰もが知っている会社が企業説明会を行いに来ました」

説明を聞いて気に入った男性は、その場で履歴書を提出した。書類選考、一次面接、二次面接を突破し、ついに最終面接の日を迎えた。そこで衝撃の展開が待っているとは思いもしなかっただろう。(文:天音琴葉)

「質問よろしいでしょうか」→「もう質問は必要ないと思うけど?」と冷たくあしらわれる

最終面接で男性は、各部署の役員4人に囲まれるなか、「なぜこの業界を選んだのか」とまず聞かれた。回答したあと、投げかけられた二つ目の質問は……

「今書類を改めてみたけど、この業界の業種は未経験!?」

男性は業界未経験であることに驚く面接官たちを見て、内心動揺しただろうが、「はい、職業訓練校で異業種転職を目指し、国家資格も取り努力した次第です」と冷静に答えた。しかし何を言っても無駄だった。もはや役員たちの頭に男性の言葉は入ってこなかったらしい。

「役員4人の顔が変わり…『なんで未経験が残ってるんだ?』と一人が言い出しました。 そこからはもう雪崩のように『自分は質問はないです』と各役員からの質問が途絶え……」

先述した通り、男性は書類選考と二回の面接を終えている。それなのに今更「未経験」を問題視されるとは一体どういうことか、と男性は聞きたくなっただろう。

「『こちらから質問よろしいでしょうか?』と言うと……『もう質問は必要ないと思うけど?』と言われてしまい強制終了」

ここまで要した期間は1カ月以上、そして交通費などで1万円以上をかけてきた男性は、「心も体も疲弊しました。正直、書類でなぜ落とされなかったのか謎です」と結んだ。男性が文句を言いたくなるのはもっともだ。

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2024/7/22 6:00

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