ミカコちゃん:「ねぇねぇイシジマ、AM読者様の中で一番、お付き合いでは金銭感覚の一致を重要視したい女性って誰？」

担当編集I嬢:「旅行するにもLCC派か、大手航空会社派かで分かれますからね」

付き合ううえで欠かせない条件ってありますよね。ミカコちゃんの場合は、相手がお酒を飲めるか否かってメチャ大事です。ミカコちゃん自身が大酒飲みなので、相手が全く飲めないようであれば、どれだけのイケメンであっても、どれだけの大金持ちであってもお付き合いは難しいでしょう。

飲酒の有無であれば、「お酒は飲みますか？」の質問をすれば一瞬でジャッジできますが、難しいのは金銭感覚です。「感覚」というだけあって、明確に「自分はこうです！」と回答しにくいテーマと言えるでしょう。余談ですが、「笑いの感覚」にも同じことが言えるかと。何を面白いと思うか、どこに面白さを見出すか……これまた「感覚」なので、説明しにくい分野かと。

金銭感覚の違いは無視できない！

「笑いの感覚」に関しては又の機会に語ることにして、今週は「金銭感覚の一致」に的を絞りたいと思います。将来的に結婚を視野に入れたお付き合いであれば、金銭感覚の確認は必須事項と言えるでしょう。

いや、結婚云々が関係していなくとも！　ゴハンデートでのお店のチョイスなど、毎週のこととなれば、金銭感覚が違うと地味にストレスが蓄積しちゃいそうです。

もっと言うなら都合のいいセフレ関係であっても、ラブホでの部屋選びで金銭感覚というテーマにぶち当たるかと。つまり、全ての男女関係において、金銭感覚は無視できない確認必須事項なのです。

いや、「全面的に倹約志向」とか「全面的に宵越しの金は持たない主義」であればわかりやすいかと。じゃなくて、「推し活にはカネを惜しまないが、日用品は安価で抑える」とか「年収1千万超えのセレブだがガード下の赤ちょうちん系居酒屋が大好き」とか、こだわりポイントがある場合だと難しいですよね。

どこを見れば金銭感覚が分かる？

今こそ全ての日本国民に問います。

相手の金銭感覚をチェックするには、どの部分に着目すべきなのでしょうか？　

そんなことも知らずに、やれ「初回デートでサイゼリヤに連れていかれた=ケチとは限らない」とか「サイゼに連れて行かれたのは試されているのかもしれない」などと言っている日本人のなんと多いことか。

しかしミカコちゃんは知っています。男性の金銭感覚をチェックする手段とは……！？　

「某・演歌歌手の発言エピソードを引き合いに出す」です。

10回の居酒屋か、1回の料亭か

だいぶ昔の話になりますが、時代劇などで主役級を務める某・演歌歌手さんが「10回居酒屋に行くよりも、同じ額を使って1回料亭に行くべし」と何だったかのインタビューで発言なさっていました。おそらく、一流の芸をお見せするには、一流の味を知っておくべき……という考えなのでしょう。

そういえばミカコちゃん自身もライターになる前、世田谷区の某・高級マンションでフロント嬢として勤務しておりまして。当時の上司には、「高級マンションに住まわれるような一流の居住者様に一流のサービスを提供するには、一流のサービスを体感しておくべき」と、日本橋やら麻布やらの高級店にしょっちゅう連れて行かれましたっけ。

なお、10回居酒屋と1回料亭って、どっちが正しくてどっちが間違っているってことじゃないのだと思います。あくまでも価値観の違いですからね。

大事なのは「10回居酒屋 VS 1回料亭」の話題を皮切りに、お金の使い方に関するディスカッションに自然な流れで持ち込むこと！　「俺は10回居酒屋派だけど、趣味の釣り道具にはメチャ散財している」とか「俺は1回料亭派だけど、普段のメシは牛丼やマクドばかり」とか、何かしらの本音に辿り着くことが出来るでしょう。

お家デートで人となりが分かる

会話ではなく、相手の立ち居振る舞いから金銭感覚を知るには、お家デートが1番なんですよね。やっぱり棲み処って、その人の人となりが顕著に表れますから。「デザイナーズマンション住みだが、風呂場を見ると100円ローソンで売られているシャンプー」とか「家具一式が明らかにニトリやIKEAではない北欧系」とか「猫ちゃん多頭飼いしていたのか」とか、お相手の金銭感覚を知るヒントが絶対に見つかるはず。

「相手のお家に行っちゃうとチョメチョメすることになっちゃう……」と足踏みする人もいるかもしれませんが、むしろ！　金銭感覚チェックついでに、カラダの相性チェックもできれば一石二鳥と捉えましょう。

Text／菊池美佳子