「すべての病は食事でなおるから、薬は捨てて」いきすぎた自然派ママからの助言。どっぷりハマった末路とは?
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東京で4人の子どもと暮らしているライター・岡本ハナです。
長女はADHDと強迫性障害を併せ持ついわゆる発達障害児ちゃん。
ADHD診断後に“向精神薬”が処方されたけど、まだ小1の娘に服薬させるのはあまりにも不安。納得しきれないまま渋々服薬を開始し一ヶ月経過したものの……何も変化ナシ!これって薬の意味あるの?
今回は、自然派ママとの出会いで私が豹変してしまったお話をします。
【東京こども4人育児日記 #24】
◀前回の記事◀ 『抗うつ剤⁉ 小1の娘に向精神薬、飲ませていいの? 不安と恐怖しかないけど、その効果は……』( https://otonasalone.jp/420361/ )
理想的な生活を送る自然派ママにビビビ!運命を感じる!?
当時の私は「娘が発達障害だなんて誰にも相談できない」と一人で悩みを抱えていました。
すぐに薬を処方する病院の先生に違和感を抱いていたし、かと言って周りに同じような悩みをもつ友人なんて誰一人いない。だってみんな健常児なんだもん。
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そんなある日、ひとりのインスタグラマーの記事が目にとまりました。
都心で暮らしながらもベランダで家庭菜園を楽しみ、味噌や醤油などの調味料は手作り。暑い季節でも冷房を使わず、手作りのすだれを使用したり、ペパーミント精油のスプレーを室内に噴射したり。
「くちに入れるものがカラダをつくる」という信念のもと、薬はもちろんサプリメントなども一切使わずに健康的に過ごしている人でした。
嫌な感じの意識高い系ではなくて、隅々まで行きわたったていねいな生き方が、とってもオシャレだったんです。
抗うつ剤を飲ませることは死につながる!?
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私は思い切って彼女が主催するオフ会に参加しました。自然派ママは、想像していた以上に明るく気さくな人。私はすぐに打ち解けて、長女の子育てに悩んでいることをポロリ。
すると彼女から衝撃的な一言。
「小1の子どもに薬を飲ませているの!?私の友人は、薬を飲んでいたから死んだんだよ……。病院はなんでかんでもすぐに薬。これは全部医療機関の利権だから! 悪いこと言わないから、今すぐに薬をやめた方がいいよ。娘ちゃん、死んじゃうよ?」
彼女は決して冗談ではなく、本心で言っていることが伝わりました。私は、薬を飲ませることが死に繋がるという強烈な言葉も鵜呑みにしてしまったんです。
発達障害(ADHD)は食生活で治ると力説されて……
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「風邪はモチロンだけど、発達障害だってちゃんとした食事をするだけで治るからやってみて! 輸入食品は防腐剤まみれだから、食材は全て国産。かと言って、国産で安心しちゃダメ! ちゃんと無農薬なものを選んでね。牛・豚・鶏も放牧されて育ったものがいいんだけど、なかなかスーパーでは購入できないから取り寄せがおすすめだよ。平飼い卵なら、普通のスーパーでも見かけるようになったよね。今は調味料を手作りするキットが売っているから、それも試してみてね」
カラダにいいことなのだろうけど、これらのことを実践するには本当に大変! でも、今まで使っていた調味料を全て捨てて、食材もできるかぎり変えるようにチャレンジしました。
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もとはと言えば、私も超絶こだわりがある育児をしていた母親のひとり。
第一子の長女には、胎教から始まり、布おむつの実践。母乳育児神話説を信じて完母を完遂。ベビーマッサージ講習に足繁く通うなど。数えきれないほどこだわっていたのに、何もかも思い通りにいかない育児に、いつしかこだわることに疲れ果ててしまったんです。
だけど、その “こだわりの育児がしたい” という気持ちに再び火がついてしまった。彼女の助言通り、薬もやめてしまいました。
私は、何もかも自然派ママの真似事をするようになったんです。
今は「発達障害は治すものではなく、向き合うもの」だと理解しており、この薬をやめてしまった行動は、必要な医療を受けさせなかった子どもへの虐待だったのでは、と猛省しています。なぜなら、そう思わざるを得ないことが起きてしまったから。
次回は、薬を勝手にやめてしまった子どもへの影響をお話します。